むろと廃校水族館。高知県旧室戸市立椎名小学校の校舎を活用し人気スポットに

今回は高知県の町おこしのお話。
高知県室戸市にあった旧椎名小学校の校舎を活用して作った「むろと廃校水族館」が大人気なんだそうです。

廃校の旧室戸市立椎名小学校校舎を利用して作ったむろと廃校水族館(wikipediaより)

 

廃校の校舎を水族館にリノベーションし人気スポットに

先日ニュースサイトを見ていたらこんな記事を発見しました。

【今をつなぐ】思い出のプールに泳ぐサメ。廃校を水族館にした過疎の町の逆転劇


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すばらしい。

電車も通らず、高速道路も無い過疎に悩む高知県室戸市が、2018年、その過疎で生まれた廃校を活用し「むろと廃校水族館」を作ったところ、オープン後1年で20万人が来場するという人気スポットになったとのことです。

ここの目玉はなんと言ってもプールで飼っているウミガメや魚たち。全国広しと言えども、学校のプールにウミガメが泳いでいるのはここだけではないでしょうか?

館長はNPO法人日本ウミガメ協議会の若月元樹さん。2015年、当時の室戸市長がウミガメ大好きの若月さんに、この水族館のアイデアを相談したことがことの始まりだったそうです。

市議会や市職員は大反対でしたが、「無駄な投資」と言われながら強行したところ、フタを開けてみれば大繁盛。目標だった年間来場者数4万人は、オープン3ヶ月で達成してしまいました。まさに逆転劇ですね。

 

むろと廃校水族館ってどんな水族館?

このむろと廃校水族館について調べていたら、面白い話がいろいろ出てきましたので、少しシェアしたいと思います。

開館は2018年4月26日。元になった建物が2005年に廃校になった旧室戸市立椎名小学校です。管理運営は非営利活動法人(NPO)「日本ウミガメ協議会」。

場所はここです。

有名な室戸岬の近くですね。
ここ室戸市は、ピークでは人口が3万人以上居たそうなのですが、現在は1.2万人。基幹産業である水産業が衰退したため、過疎化が激しく進んでいます。「市」でありながら人口が約1万人というと、北海道以外では最も人口が少ない「市」らしいです。ちなみに、北海道ではもっと人口が少ない市が4つもあります。※参考【北海道の市の人口ランキング2016年と1970年からの推移

室戸市では、16校あった小学校が6校になってしまったため、その廃校の校舎の活用を模索していたようです。改修費用は約5億円。巨大建築物のリノベーション費としては安いですが、市議会が反対する中、よくこの予算を確保できたものです。

館長の若月さんはウミガメマニアと言うだけではなく、優秀なアイデアマンのようで、集客のためのにいろんな工夫を行っています。
まずは建物が「廃校である」ということをひとつの武器としました。世の中には廃墟マニアという種族がいますが、「廃校の校舎」というのは、それとは別な雰囲気があり、誰もが懐かしさを感じるノスタルジーな空間なんですよね。なので、あえて余計なリノベーションはせずに、「廃校であること」を前面に押し出しています。水族館名も「むろと"廃校"水族館」ですからね。

大型水槽は、授業で使っていたプールをほぼそのまま活用。生徒が泳いでいたプールそのものの中で、ウミガメやサメなどが泳いでいます。これは逆に見に行きたくなりますね。
館長やスタッフの椅子も、教員や生徒が使っていたものを使用。
教室や廊下に水槽を並べて魚を展示したり、跳び箱をくり抜いて水槽を設置したりしています。

プールを利用した大型水槽(wikipediaより)

跳び箱を利用した水槽(wikipediaより)

ちなみに、驚いたことに、展示している魚の調達費用はなんと「ゼロ円」。すべては、地元の漁師さんの網にかかった魚やウミガメなどをもらい受けて展示しているようです。なので、一般の水族館と違い「身近な魚」に会える水族館というのもひとつのウリになっているようです。

 

むろと廃校水族館の「ぶりくじ」と「さばくじ」

密かに人気なのが、水族館内で売っている「ぶりくじ」と「さばくじ」らしいです。

これはヤバイ。私も欲しい(笑)
ぶり、もしくはさばのぬいぐるみが4種類あって、くじは一回千円。もれなくいずれかのぬいぐるみが当たるようです。上の写真はさばくじの特等の賞品。一番小さくても30センチのぬいぐるみが当たるようなので、お得なくじです。

最初はぶりくじだけがあったのですが、人気が出たので2019年7月よりさばくじも始めたそうです。ちなみに、2018年4月から2019年7月までの15ヶ月で、ぶりくじが27000匹売れたそうです。すごい人気ですね! それだけで2700万円の売り上げになります(驚)

というか真面目にこのさばのぬいぐるみ欲しいです。
最後の話で、一気に私も行ってみたくなりましたね(笑)


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と言うわけで、今回は過疎に悩む自治体がアイデアで起死回生に成功したというお話でした。全国の自治体さんにとってもとても参考になる事例ですよね。こういうのはやってみなくちゃわからないので、どんどんやるべきだと思います。