少し気になることがあって、北海道の市町村の人口を調べてみました。町と村を含めるとすごい数になるので、今回は「市」だけの人口ランキングを掲載します。
北海道の市の人口ランキング(2016年1月1日現在)
- 札幌市 1,941,832(人)
- 旭川市 345,288
- 函館市 268,617
- 釧路市 176,576
- 苫小牧市 173,794
- 帯広市 168,539
- 小樽市 122,927
- 北見市 121,048
- 江別市 119,517
- 千歳市 95,923
- 室蘭市 88,618
- 岩見沢市 84,809
- 恵庭市 69,073
- 北広島市 59,348
- 石狩市 59,202
- 登別市 50,101
- 北斗市 47,603
- 滝川市 41,560
- 網走市 37,352
- 稚内市 36,184
- 伊達市 35,551
- 名寄市 28,633
- 根室市 27,629
- 美唄市 23,390
- 紋別市 23,277
- 富良野市 22,975
- 留萌市 22,503
- 深川市 21,911
- 士別市 20,216
- 砂川市 17,792
- 芦別市 14,974
- 赤平市 11,029
- 三笠市 9,246
- 夕張市 9,056
- 歌志内市 3,664
・北海道の市部のみの人口 4,399,757(人)
・北海道全体の人口 5,376,211(人)
<参考>道内市町村の概要(北海道庁のサイト)
『1.札幌市 → 2.旭川市 → 3.函館市 → 4.釧路市』までは何も見ないで言えるんですけど、その後なんだっけ、という話になって調べてみました。私の予想は帯広市だったのですが、残念ながら間違ってました。5位は苫小牧市なんですね。失礼しました!
その後が『6.帯広市 → 7.小樽市』と続きますが、この6位と7位の間に大きな隔たりがあるのには驚きです。以前、「帯広市の人口が小樽を抜いた」というニュースを見ていた記憶があるのですが、それからこんなに差が付いてしまったのですね。
『8.北見市 → 9.江別市 → 10.千歳市』この部分はおおむね予想通りなんですけど、江別市の上に岩見沢市が居ると思っていました。岩見沢市は江別市よりもかなり少なく、12位なんですね。
では下の方を見てみましょう。
ダントツの最下位は歌志内市。「市」であるのにもかかわらず人口が3,664人しかありません。ピーク時は46,000人ぐらい居たのですが、相次ぐ炭鉱の閉山で人口が流出。他の産業もほとんど無いため、人口の減少に歯止めが効きません。北海道内では珍しいことに農業がほとんど無い都市なんですね。このペースで減り続けると、数十年後にはゼロになってしまいます。何とかしないと。
ちなみに、このラスト4都市、『32.赤平市 → 33.三笠市 → 34.夕張市 → 35.歌志内市』は北海道の最下位4市なのですが、さらにこれがそのまま全国の最下位4市になっています。
北海道の代表的な市の人口の推移(1970年 → 2016年)
さて、今度は人口の推移の話をします。本当は全部の市の人口推移を書きたかったのですが、結構調べるのが大変なので、抜粋で紹介させていただきます。なお、市町村合併により市の範囲が変わってる場合は、現在の市の範囲に相当する地域の人口を掲載しています。
まずは北海道全体の人口の推移。(1970年 → 2016年)
- 北海道全体 5,184,287 → 5,376,211(人)
ほぼ、横ばいですね。もっと減少していると思っていました。
次に、上位5市の人口推移。
- 札幌市 1,010,177 → 1,941,832
- 旭川市 297,189 → 345,288
- 函館市 322,497 → 268,617
- 釧路市 204,793 → 176,576
- 苫小牧市 101,573 → 173,794
さすが札幌。倍近くになっていますね。全道の人口がそれほど変わっていないので、全道各地から札幌に人が移動したイメージでしょうか?
それと、驚くのは苫小牧市の成長です。港と工業地域の整備に力を入れておりますので、それがこの人口増加に繋がったと思われます。
あと、私が気になった市の人口推移。
- 小樽市 191,802 → 122,927
- 江別市 63,762 → 119,517
- 岩見沢市 89,601 → 84,809
- 美唄市 47,369 → 23,390(参考:1954年は91,400)
- 夕張市 69,871 → 9,056
- 歌志内市 19,334 → 3,664(参考:1948年は46,000)
やっぱり小樽は激しく減少したんですね。産業もあるし、観光資源もたくさんあるのに何故なんでしょう・・・。逆に江別は倍増。ほぼ横ばいの岩見沢市を一気に抜き去りました。
そして、美唄市、夕張市、歌志内市・・・。すべて炭鉱の街として栄えた市です。仕方ないことなのかもしれませんが、この人口減少には寂しくなりますね。みんなでアイデアを出し合ってなんとか復活して欲しいです。北海道は魅力がある場所なので、アイデア次第でいろいろなことが出来ると私は信じています。
それでは今日はこの辺で。
今回は「市」の話だったので、そのうち、「町」と「村」のお話もしたいと思います。