天体

宇宙・天体観測

もうひとつのアトラス彗星C/2024 S1、太陽に接近中。崩壊しなければ2024年10月末に日本でも観測可能に [追記]霧散しました

紫金山・アトラス彗星の熱も冷めていない現在ですが、もうひとつ別の彗星が地球に向かって接近しています。 その名は、「アトラス彗星(C/2024 S1)」!! って、またアトラス彗星?!って感じですね(笑) いや、ハワイのATLAS観測プロジェクトが最も彗星を発見する可能性が高いのはわかるのですが、そこで発見した彗星の名前が全部「アトラス彗星」にするのはどうなんでしょ? 識別しにくいですよね。最近の彗...
宇宙・天体観測

紫金山・アトラス彗星の撮影に成功(2024/10/13)。肉眼でもわずかに見える美しい彗星

紫金山・アトラス彗星の撮影に成功しました! 2024/10/13 17:50ごろ、撮影地はオホーツク沿岸です。 EOS R10+EF50mmF1.8 ISO6400 F2.5 1.0s×20枚のコンポジット トリミング いや〜 撮れて良かったです。いい天気にしてくれた神様に感謝ですね! 昨年の春から楽しみにしており、一度は「崩壊か?」というニュースまで流れたのですが、こうして無事に拝むことができま...
宇宙・天体観測

紫金山・アトラス彗星が近づいてきた! 2024年10月に最接近。今年最大の天体イベントになるか

今回は期待の大彗星「紫金山・アトラス彗星」のお話。 彗星といえば最近は、 「だ~って僕は星だ~から~♪  ステラステラ~♪」 の星街すいせいさんを思い出すのですが、今回は宇宙をかける天体の方の彗星です。   昨年3月にこんな記事を書いたのですが、 そのときはずいぶん先の話だなあと思っていた新彗星「紫金山・アトラス彗星」が、だんだん近づいてきました。 なんと言っても0等級の明るさになることが予想され...
宇宙・天体観測

惑星テイアとは? 地球に衝突してその破片が月となったジャイアントインパクト説の仮説上の惑星

「テイア」という惑星をご存じでしょうか? 英語で書くと「Theia」です。「ティア」ではありません。「て・い・あ」です。 2006年に冥王星が惑星でなくなって以来、太陽系の惑星は8個しかありません。 水星・金星・地球・火星・木星・天王星・海王星 この8つです。 おそらく海王星の外側にもうひとつ結構大きな惑星が存在するはずなのですが、現時点ではまだ発見されていません。付近の小惑星の軌道の歪さから推測...
宇宙・天体観測

金星と三日月の最接近を撮影してみた。2023/3/24。金星がまもなく最大離角

昨日(2023/3/24)の夕方、帰宅途中で薄暮の空を見上げて、「おっ」と思いました。 1つは美しい爪のような三日月が輝いていたこと。 もうひとつは、そのすぐ側に明るい金星が輝いていたことです。 帰宅して、慌ててカメラを用意しました。 今回は昨日撮影した金星と三日月の写真を紹介します。   2023/3/24 金星と月のランデブー 先週ぐらいから夕方の空に明るい星が輝いていることに気がついていまし...
宇宙・天体観測

新しい彗星「C/2023 A3 (紫金山・アトラス彗星)」は2024年に0等級まで明るくなるかもしれない期待の彗星!

今回は新しい彗星「C/2023 A3」のお話です。 2023年1月に中国南京市の紫金山天文台が、また、同じく2023年2月に南アフリカのアトラス望遠鏡が、ひとつの彗星かもしれない天体を発見しました。一時的にA10SVYRという仮の名前が付いたその天体は、へび座と乙女座の間に18等級というわずかな明るさで光っていました。 その後、それは彗星と認められ、「C/2023 A3」という符号と発見した2者の...
宇宙・天体観測

周期的に明るさが変わるカシオペヤ座R星がまもなくピークに(2023年2月)

宇宙は広いです。 札幌から東京までの直線距離は820 kmらしいですが(Google先生談)、地球からお月さんまでの距離は384,400 kmらしいです(Google先生談)。 およそ469倍ですね。(←あれ、意外と近くね?) 太陽系の端っこといえば冥王星ですが、地球から冥王星までの距離は、近いときで48億km。札幌-東京間の、約5,800,000倍です。新幹線で行くと1800年もかかるそうです(...
宇宙・天体観測

ZTF彗星、順調に増光。2023年1~2月の彗星軌道と見える方角・位置

先月もお伝えしたZTF彗星ですが、 2023年1月15日現在、順調に地球に近づいてきており、明るさも当初の予想通り、明るくなってきているようです。 こちらの記事に、詳細なデータが載っておりますが、1月14日時点の明るさは6.5等級ぐらいのようです。   ■ZTF彗星の詳細データ(COBS様のサイト)   この資料によると、このまま順調に地球に近づけば、最接近する2月1日には5.1等級程度の明るさに...
宇宙・天体観測

静岡県で流れない「静止火球」が、中国でまぶしく輝く「巨大火球」が観測される。ふたご座流星群2022

12月14日にふたご座座流星群のピークを迎えました。 札幌は天気が良くなくて、残念ながらまったく観測できなかったのですが、今年のふたご座流星群は結構すごかったみたいですね。 そんなふたご座流星群に関連した2つのニュースがあったので、紹介したいと思います。   静岡県で珍しい流れない火球「静止火球」が観測される 12月14日の夜8時頃、静岡県の富士市で珍しい火球が観測されました。 火球というのは流れ...
宇宙・天体観測

ZTF彗星(C/2022 E3)が地球に接近。2023年2月には北の空に肉眼で見える可能性あり

今回は彗星のお話。 2022年に発見されたZTF彗星という彗星があるのですが、このままの軌道で進めば、2023年2月、地球に0.29AU(太陽と地球の距離の0.29倍)まで近づきます。 明るさも5等級ぐらいになり、暗いところなら肉眼でも見えるかもしれないとのことで、とても楽しみです。 今回はそのZTF彗星について、天体としての特性や見える時期、方角など、現在わかっていることをまとめたいと思います。...