天体

宇宙・天体観測

準惑星候補「2007 OR10」の名前が「Gonggong(ゴンゴン)」になる見込み。太陽系最大の無名天体。

今回は冥王星よりも遠くにある太陽系外縁天体のひとつ「2007 OR10」のお話。 しばらく日本国内の話題が続いたので、ちょっと遠くの話題にしてみました。って、遠すぎですけど(笑)   惑星の再定義と準惑星 私が子供の頃は、探査機ボイジャーの観測により太陽系のいろんなことがわかってきた時代だったのですが、「太陽系の惑星は9個」というのが一般常識で、冥王星は太陽系における最果ての場所というイメージがあ...
宇宙・天体観測

ベテルギウスに超新星爆発の前兆。爆発するとどうなる? 地球への影響は?

短期間に明るさが半分以下になったベテルギウス 冬の夜空に輝くオリオン座。みんなが子供の頃から見ていた、世界でも最も有名な星座の1つですね。 その一角を担う一等星・ベテルギウスに異変が起きています。もしかしたら、私たちは見慣れたオリオン座の一角を失うかもしれません。   もともとベテルギウスは変光星として知られており、その明るさ(視等級)は公式に0.42等級とされているものの、0~1.3等級の間で変...
宇宙・天体観測

2022年、月の水を探すためNASAが月面探査機「VIPER(バイパー)」を月の南極に送り込む。

NASAが新しい月面探査計画を発表しましたね。月の水を探査するために2022年に月面探査機「VIPER(バイパー)」を月の南極に送り込むようです。 以前、このブログの「月の水|クレーター内部の氷から月面開発の可能性を探る」という記事で、月に水がある可能性と、水があれば人が月で生活できるようになるというお話を書かせていただきましたが(なんと2016年だって。そんなに前だとは驚き)、ついに、NASAが...
宇宙・天体観測

NASAの有人月面探査「アルテミス計画」の概要。日本も参加を表明

忘れもしない1969年、人類は初めて月に降り立ちました。今年(2019年)でちょうど50年なんですね。 そんな今年5月に米航空宇宙局NASAは「アルテミス計画」を発表しました。それは再び人類を月面に送る計画です。その概要は以下のとおり。 ■アルテミス計画概要 ・2024年に有人月面探査を行う予定 ・乗員は4人の予定 ・月面に降りるのは男女2人 ・成功すれば「女性の宇宙飛行士として人類史上初の月面着...
雑学

2018年は9月24日が中秋の名月、でも満月は9月25日?! 中秋の名月の定義とは

現在時刻は2018/9/24 01:15。深夜です。 日付が変わりまして、今日9月24日は「中秋の名月」なんだそうです。 みなさん、「中秋の名月」の定義をご存じでしょうか? なんとなく「9月の満月の日?」ぐらいにしか考えていなかったのですが、よく考えてみると中秋の名月が10月の時もあるんですよね。 しかも、今年に関しては、 中秋の名月 → 9月24日 満月 → 9月25日 らしいです。なんと今年の...
宇宙・天体観測

太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」打ち上げ。太陽に接近しコロナの謎を解く

先日、NASAが新しい探査機を打ち上げたようですね~。その名は「パーカー・ソーラー・プローブ」。ソーラーという言葉が含まれていることでわかるとおり、この探査機は太陽の探査機だそうです。 これまでの太陽探査機 火星や金星などの惑星の探査機はたくさんありますが、太陽探査機って珍しいなと思って調べてみたら、結構あるんですね。列挙すると以下の通りです。 ・パイオニア5号(NASA/DOD) 1960年3月...
宇宙・天体観測

小惑星イトカワの微粒子は15億年前に何かの衝撃を受けていた!隕石の衝突か?!

今年(2018年)の6月末に探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに到着し、すでにいろんな画像が届けられていますね。毎日新しいニュースが入るのを楽しみにいています。 そんな中、少し興味深いニュースを発見したのでシェアします。 「15億年前に衝突、破壊か イトカワの母天体、大阪大」 これははやぶさ2ではなく、初代はやぶさが行ってきた小惑星イトカワの話です。   2003年に地球を出発し、多くの故障に見舞...
宇宙・天体観測

スピカ(後編) おとめ座のα星・スピカの天文学的特性。250光年先にある5重連星

前回の記事「スピカ(前編)ワガママな歳差・スピカ」の続きです。前回は初音ミクの楽曲とUGCの話が中心でしたが、今回はスピカの星としての天文学的な特性のお話をしたいと思います。 スピカ・・・ SPICA・・・。 みなさん、星・スピカにはどんなイメージがありますか? 私はなんとなく光り輝いているものを想像します。「スピカ」という音のイメージですね。実際、「SPICA」という言葉は「穂先」という解釈があ...