宇宙

宇宙・天体観測

小惑星2020 SOは、1966年に打ち上げられて行方不明になっていたロケットだった

サーベイヤー2号とアトラス-セントールロケット ちょっと昔の話。1966年9月20日、アメリカのケープ・カナベラルからアトラス-セントールロケットで月面探査機・サーベイヤー2号が打ち上げられました。 サーベイヤー2号は、アポロ計画の前調査を行うため、月面に着陸して月面の写真を地球に送信する予定でした。 しかし、サーベイヤー2号は、月に行く途中、セントールと分離した後に軌道修正に失敗。1966年9月...
宇宙・天体観測

J1407b。土星の200倍!巨大な輪を持つ惑星。超土星。スーパーサターン。

ちょっと古い記事ですが、こんな話題を見つけましたのでシェアします。 地球から約400光年の距離にある太陽系外惑星に、土星よりも遥かに大きなリングが発見されたという話です。   土星の200倍のリングを持つ天体・J1407b 宇宙というものは広大で、いろんなものが存在しているので、地球上でちまちまと想像を巡らせている私たちには思いつきもしないようなものもたくさんあるんだろうと思います。 今回の話もそ...
日本あれこれ

福井県民衛星「すいせん」本日打ち上げ。その概要とプロジェクトの目的

本日(2021/3/21)15時07分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から日本の人工衛星が打ち上げられます。 その人工衛星の名は「すいせん」。福井県民衛星プロジェクトによって製作され打ち上げられるという、日本初の地方自治体主導による人工衛星です。 今回は福井県民衛星すいせんの概要とプロジェクトの目的などを紹介したいと思います。   福井県民衛星プロジェクトとは? それにしても驚きました。ホリエ...
宇宙・天体観測

見えないはずの金星のアフロディーテ大陸の写真が撮れてしまったNASAの太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブ

2年半ほど前にNASAの探査機について、こんな記事を書いたのですが、 その太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が順調に探査を続けており、それどころか、想定もしていなかった写真が撮れてしまったらしいです。この記事です。 ということで、今回はパーカー・ソーラー・プローブが撮影した金星の写真のお話。 探査機が撮った金星の写真にはアフロディーテ大陸が写っていた 2018年8月12日に打ち上げられたN...
宇宙・天体観測

NASAの火星探査機「パーシビアランス」が火星に着陸。探査機の主な目的は?

NASAの火星探査機「Perseverance(パーシビアランス)」が火星に到着し、無事着陸に成功したようですね! おめでとうございます! アメリカ時刻で2021年2月18日のことです。   火星探査機「Perseverance(パーセベランス)」とは 「Perseverance」とは、2020年7月30日を地球を出発したNASAの火星探査機です。日本語での読み方は「パーセベランス」「パーサヴィア...
宇宙・天体観測

はやぶさ2、小惑星1998KY26へ新たなる旅路。1998KY26の物理特性や軌道などについて

祝・はやぶさ2帰還&サンプルリターン成功 小惑星探査機はやぶさ2の無事帰還とリュウグウからのサンプルリターン成功。おめでとうございます♪ 2020年12月6日のウェブ中継は私も観ており、夜中に一人で拍手しておりました。 素晴らしい成果ですよね。小惑星に行って帰ってくるだけでも大変なのに、そこから砂やガスを拾ってくるなんて。まさに歴史的偉業。分析によりこれからいろんなデータが出てくると思いますが、き...
宇宙・天体観測

笑った猫に見える不思議な天体群「チェシャ猫銀河群」SDSS J103842.59+484917.7

「チェシャ猫銀河群(銀河団)」SDSS J103842.59+484917.7 面白記事を見つけたのでシェアしたいと思います。 地球から遠く離れた銀河団が、笑っている猫の顔に見えるというお話です。 46億光年離れた宇宙でニヤリと笑う「猫」の正体 Wikipediaにも同じ画像があったので、冒頭で引用しています。すごいですね。本当に「笑っている猫」に見えます。この構成する光のひとつひとつが銀河(たく...
宇宙・天体観測

2020年12月21~22日に土星と木星が大接近。見える時刻と方角について【写真追記】

今年は様々な天体イベントがあって、いろいろと夜空を楽しませていただきましたが、まだ終わりではありません。2020年12月に土星と木星が見かけ上の大接近をします。   2020年12月21日に土星と木星が大接近 今年の夏は、南の夜空を見上げると、いつも見えていた土星と木星。この2つの惑星が近づいていることは見ただけでわかったのですが、本当に(見かけの上で)接近するのはこれからなんです。 上の写真でわ...
宇宙・天体観測

火星の地下に湖が発見される。火星に生命が存在する可能性がグンと上がった

おそらくこれは画期的な発見なのではと思います。 2018年からその可能性は示唆されてきましたが、詳しい観測と分析の結果、火星の地下に液体の水の湖が複数存在しているとの論文が発表されました。 かねてから、「太古の火星には水があり、生命に適した環境だった」と言われていましたが、これは現在の話です。なんと、現在の火星にも液体の水があったのです。 今日は、2020/10/6。火星と地球が最接近する日です。...
宇宙・天体観測

火星と月の最接近(ランデブー)を普通の一眼レフで撮影してみた(2020年10月3日)

火星が地球に大接近 最近、日没直後に西の空に赤く明るい星が輝いています。 火星。マーズ。地球のすぐ外側を回る太陽系第4惑星。 地球と同じ方向に太陽の周りを回っており、公転周期の差から2年2ヶ月ごとに地球が火星を追い越すのですが、その最接近が2日後の10月6日に迫っています。そうです、今は地球のすぐ目の前に火星があるのです。 現在の火星の視等級は-2.5。一時的に木星よりも明るい星となっています。 ...