火星と月の最接近(ランデブー)を普通の一眼レフで撮影してみた(2020年10月3日)

火星が地球に大接近

最近、日没直後に西の空に赤く明るい星が輝いています。

火星。マーズ。地球のすぐ外側を回る太陽系第4惑星。

地球と同じ方向に太陽の周りを回っており、公転周期の差から2年2ヶ月ごとに地球が火星を追い越すのですが、その最接近が2日後の10月6日に迫っています。そうです、今は地球のすぐ目の前に火星があるのです。

2020/10/6の惑星の配置(Androidアプリ「星座盤」より引用)

現在の火星の視等級は-2.5。一時的に木星よりも明るい星となっています。

 

火星と月のランデブーの写真を撮ってみた

昨日(2020/10/3)、そんな火星がと月が最接近しました。上で説明した地球と火星の大接近とは違い、これは「見た目」の接近です。まあ、火星と月の接近自体は月に1回あるので、珍しいことではありませんが、ここまで火星が地球の近くにあるのはかなりレアな状況ですので、ぜひ写真に撮りたいと思っていたところ、(天気予報を覆し)奇跡的に晴れてくれました。

これです。

2020年10月3日19:03 月と火星の接近(ランデブー)

撮影条件
・カメラ CANON EOS9000D
・レンズ TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008)
・解像度 6000×4000 pixel
・撮影条件 ISO800・1/320s・F6.3(マニュアルモード)
    ホワイトバランス:太陽光
    画角:200mm
      ※ほぼ未加工

左下にあるのがお月さん(月齢16)で、その対角線上の右上にある小さい点が火星。スマホだと拡大しないと見えないかもしれません。

もう少し露出時間を長くした写真では、火星も少し見やすいのですが、そうなると月の方が露出オーバーになって、クレーターがわかりにくくなりました。露出時間だけ倍にした画像がこちらです。

ほぼ同日同時刻の月と火星。露出時間だけ倍に。

うーん。これだけ明るさが違う天体を同時に撮るのは難しいですね。火星が地球に大接近中で-2.5等級の明るさになっているとはいえ、満月に近い月は-12等級ぐらいのはずなので、比較の対象にすらなりません。三日月ならもう少しバランスが良くなるかもしれませんので、そういったチャンスがあったら狙ってみます。でも、その頃には火星が暗くなっていますね(涙)

ああ、いま書きながら気がつきましたが、この季節、木星と土星のセットがかなり西に移動してきているので、うまくいくと三日月と重なるかもしれませんね。10月下旬あたりかな? ちょっと狙ってみます。

なににしても、こういった天体現象を写真に収めていくのは楽しいですね。ヘタッピですが記録として残っていくのはとても貴重な気がします。今後は頑張って少しずつでも天体写真の撮影技術を磨いていければと思います。
 

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