2年ほど前に投稿した記事に「日本一大きい無人島・渡島大島と日本一小さな有人島・蕨小島」というのがあるのですが、何故か人気の記事で、毎日たくさんのお客さんに来ていただいています。
で、そんなに無人島の話が人気なのかと思い、今度は「世界一大きい無人島」を調べていて、面白いものを発見しました。
「世界一大きい無人島」はカナダの北にあるデヴォン島です。冒頭の地図の赤い部分がその島で、カナダの北のグリーンランドに近いところにあります。北緯75度。ほとんど北極ですね。
面積は約55,000km2で、北海道の面積の約66%にあたります。なぜそんなに広いのに人が住んでいないのか? それは、緯度が高いため年間通して厳しい寒さであり、また水がほとんど存在しないため、動植物もほとんどなく、不毛の台地だからなのです。
台地が、先カンブリア代の片麻岩、古生代の泥岩と頁岩でできている荒涼たる世界で、しかも巨大なクレーター「ホートン・インパクト・クレーター」まで存在しています。
デヴォン島のホートン・インパクト・クレーターの衛星写真。GoogleMapより
この衛星写真を見ただけでも、荒涼たる世界だということがわかりますね。
で、実際に降り立ったらどんなところなんだろうと思い、ダメ元でホートン・インパクト・クレーターの辺りでストリートビューを試してみたら、なんとデータがあったんです!! これです!
うわー、なんだこりゃ。本当に地球か?
月か火星の写真が紛れ込んでいるのでは?
と思いながらしばらくストビューでウロウロとしていたのですが、衝撃的なものを発見してしまいました。
なんと、奇妙な建造物がある!!
こっちにはクルマや家がある!!
無人島じゃなかったの?!
と、
一人で勝手にドキドキわくわくしていたのですが、これらは火星協会というNPO法人が運営しているフラッシュライン火星北極調査基地という施設らしいです。
火星協会(かせいきょうかい、英: Mars Society)は、火星の探査・植民を促進することを目的とした、国際的な宇宙探査・開発主張者のNPO。1998年の中頃にロバート・ズブリンらによって設立され、著名なSF作家や映画製作者(キム・スタンリー・ロビンソンやジェームズ・キャメロンを含む)の支持を受けた。
そんな組織があるとは知りませんでしたが、このホートン・インパクト・クレーターの環境が火星に似ているということで、NASAから資金提供を受けてここで様々な訓練やシミュレーションを行っているとのことです。
先ほどのストリートビューの建造物もwikipediaに載ってました。
動画もあるようです。
この動画とストリートビューの映像が似ていますので、まさにこのときに
ストリートビューの撮影をしたのかもしれませんね。
火星に似た世界・ホートン・インパクト・クレーター。私が行くことは難しいでしょうけど、ストリートビューで散策した今、なんとなく火星を旅したような気分になっています。