Wikipediaの「日本一の一覧」というページをながめていたら、「日本一大きな無人島」というのと「日本一小さな有人島」という2つの項目が並んでいました。
この2つの項目に関係は無いのですが、面白いなと思ったので備忘録がわりに書き留めておきます。
ちなみにその隣に「日本一小さな島」というのもあって、これは小笠原群島の沖ノ鳥島でした。公称面積はよくわかりません。沖ノ鳥島はいろいろ複雑なので、いずれまたべつの記事でゆっくりと。
日本一大きな無人島・渡島大島(北海道)
日本で一番面積が広い無人島は、北海道の西の端にある渡島大島という島です。道南・松前町の沖50kmの場所にあり、その面積は約9.73km2。
意外と小さいですよね? 日本の国土にはたくさんの島々がありますが、これより大きい島には全て人が住んでいるということになります。
大きさの比較をすると、もう少し北にある奥尻島は約147km2なので、渡島大島の約15倍。羽幌町にある天売島・焼尻島は両方とも約5km2ぐらいなので、渡島大島の半分ぐらい。さらに北にある利尻島は約180km2なので、渡島大島の約20倍ですね。
有人島である天売島・焼尻島よりも大きいのに何故無人なのか? 単純に北海道本土から約50kmと遠かったという話もありますが、おそらく島の面積のほとんどが山岳地帯だからではないかと思われます。本当のところはよくわかりませんが。
日本一小さい有人島・蕨小島(長崎県)
さて、次は日本一小さい有人島の話です。日本に小さな島はたくさんありますが、「人が住んでいる」一番小さい島は、長崎県の五島市にある蕨小島(わらびこじま)です。
五島市はたくさんの島々からなる市で五島列島と呼ばれており、その数140。
この中で3番目に大きな島が久賀島というのですが、その久賀島のすぐ横に位置している小さな島が、蕨小島です。その面積がなんと0.03km2!!
0.03km2 と言えば300m×100mの区画の面積と同じです。約3丁分ですね。そんな小さな島に人が住んでいるなんて驚きです。
現在の人口は9人(2005年の国勢調査時)で、皆さんが漁師というとこで、しかも全員同じ姓の親戚らしいです。
人が9人しか居ないということで、当然病院も交番も学校も無いのですが、実はこの島、隣の久賀島と100mちょっとしか離れてません。何が緊急な用があったら大声を出せば届きそうですね(笑) まあ、それは冗談としても今の時代ならケータイがあれば大きな問題は無さそうです。
子供たちの学校はどうしてるかというと、毎日久賀島の学校からスクールボートが迎えにくるそうです。といっても、2018年現在、生徒がこの島に居るのかどうかは不明です。とあるカメラマンさんの2004年の記事にこのスクールボートを取材したものがあったのですが、そのときは1名だけ通学している生徒が居たようです。
久賀島には五輪地区という陸の孤島があって(島なのに「陸の孤島」って変ですね)、蕨小島の子供だけではなく、この五輪地区の子供も一緒にスクールボートで通学してるようです。学校がボートを所有してるなんてすごいですね!
いろんな島の記事を書く度に、行ってみたい島が増えていくのですが、今回調べた久賀島と蕨小島も行ってみたくなりました。北海道から行くとなかなか大変そうですが、そういう島巡りの度が実現できるように頑張ります!
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