今回は新琴似駅(札幌)の守り神である熊の石像のお話。
新琴似駅の熊の石像・その名は新ちゃん
先日、所用があってJR学園都市線の新琴似駅を利用しました。通勤に使っている路線ですが、この駅はたまにしか利用しないので、彼の存在については、その日まで知らなかったです。
駅に到着し、乗る電車まで時間があったので、待合室の最前列の椅子に座って本を読んでいました。あまり混む時間ではなかったので、周りに他のお客さんはほとんど居なかったのですが、少し不思議なことが起こりました。前方から何か強い気配が漂ってきたのです。
ふと顔を上げると、そこに彼が居たのです。
おわっ!! なんだこれは?? 熊??
ていうか、コロナウイルス感染対策でマスクをしている! 置物の熊も咳エチケット?! 新しい生活スタイル?!
怪我をして包帯を巻いているのかと思ったら、単にシャツを着ているだけですね。服が体型に合っていません(笑)
熊の剥製にしては小さいなとよく見ると、どうやら石でできている熊の置物のようです。立派な台座に座っているし「命名 新ちゃん」と書いてあることから、大事にされていることが窺えます。
いつからここに居るんだろう?
こうやって私たちは奇跡の出会いを果たしました。
熊の新ちゃんの歴史と由来
帰宅して、ネットを使って新ちゃんのことを色々と調べてみました。しかしながら、あまり情報は出てきません。
興味がある人が少ないと言うわけではなく、いろんな衣装を着た新ちゃんの写真は出てきたのですが、その歴史はかなり古いため、正確な情報を把握している人が居ない、というのが理由のようです。なんせJR職員でさえよくわかっていないような感じでした。
現在わかっていることはこんな感じです。
・「熊君」と呼ばれていたが、2000年に公募して名前が「新ちゃん」に決まった
・誰かから寄贈されたものらしい
・いつ頃、誰から寄贈されたかはJR北海道も把握していないらしい
※以上、参考サイトは【こちら】
・高架駅になる(1999年8月)前は、札幌方面行きのホームに置いてあった
・ご神体のような役割があると言われ、旧駅時代にいたずらをされたときには駅の売上げが落ちたという言い伝えがある
※以上、参考サイトは【こちら】
・旧駅舎時代、一度片付けたところ事故が起こったため,戻してホームで安全を見守っていた
※以上、参考サイトは【こちら】
・季節に合わせていろいろ衣装を着せられる。
※「新琴似駅 新ちゃん」で画像検索するといろいろ出てくる
と、この程度です。せめていつ頃から新琴似駅に居るのかを知りたかったのですが、判明しませんでした。かなり風化しているので、屋外に居た旧駅舎時代にも、相当長い年月が経過しているように思います。それが30年だったとしても、新駅舎になってからすでに21年が経過していますので、50歳ぐらいになっていますね。今は暖かい場所でご隠居生活かな?
それにしても、「いたずらをされたときには駅の売上げが落ちた」「一度片付けたところ事故が起こった」ってすごいですね。これはもうマスコットというよりは、駅の守り神ですね!
と言うわけで、、、
新琴似駅には滅多に行かないのですが、これからも新ちゃんを見守っていきたいと思います。次行ったときはどんな衣装なのか楽しみです。それと、由来についても、可能な範囲で調べていきたいと思います。