私はアメダスというものが大好きで、かなりの頻度でアメダスを見ています。たいていは自分が住んでいる街か出張先の街の気温を見るのですが。
アメダスのサイトって、他にもいろいろな情報が載っていて、その中で私が好きなのは現在の最高気温ランキングと最低気温ランキングです。でも、先ほど最高気温ランキングを見ているとき、異変に気がついたのです。
「み、南鳥島が載ってない?!」
そうです。南鳥島という島は真冬でも真夏のような気温が記録される場所なんですね。冬場の最高気温ランキングでは、常に上位をキープしていたんです。そんな場所がランキングから消えているということは、まさかアメダスの計器が無くなったのか?! 一瞬目の前が真っ暗になりました。で、よく見てみると・・・・
「※富士山、南鳥島の観測地は、含んでいません。」
「なぜだーーーーー!!!(T_T)」
ということで、今回は南鳥島のお話。(前振り長すぎだって)
といっても、南鳥島の情報って盛りだくさんなので、何回かに分けてお伝えしようと思います。その分、濃い情報をお届けするつもりなので、興味のある方は楽しみにしていてください。
まず、南鳥島ってどこよ、ってお話です。これがすごい場所にあります。
ここが日本かよ?! と言いたくなるような場所ですよね。日本の領土がこんなに東まで拡がっているとは知りませんでした。本土から1800mも離れています。住所的には「東京都小笠原村」になりますが、小笠原村の中心地である父島から1200kmも離れています。そして当然と言えば当然ですが、この島が日本の最東端の島です。ちなみに、かなり南にはありますが、最南端の場所はここではありません。日本最南端の場所は沖ノ鳥島です。
こんなところに人が住んでいるの?と思うのですが、沖ノ鳥島は無人島ですが、南鳥島は住んでいます。ただし、定住者はいません。自衛隊員と気象庁と国土交通省の職員が交代で数十名程度派遣されているだけです。また、郵便は「交通困難地」に指定されており届きません。
過去に「ロランC局(船舶に対する位置情報システムの電波基地)」が設置されていたため、海上保安庁の職員も常駐していたのですが、2009年に局が廃止となり、海上保安庁は撤収しました。
また、2010年に新たに可決した法律「低潮線保全・拠点施設整備法」により、翌2011年に南鳥島港湾保全管理所が設立され、そこに国土交通省の職員が常駐するようになったらしいです。(さっき知りました(笑))
さて、そんな南鳥島ですが、こんな形をしています。
ほとんど正三角形の形ですね。一辺は約2kmぐらいです。左側に縦に伸びているグレーの線が空港になります。
うーん。こういうのをみると、フォトグラファーとしては行ってみたくなりますね~
で、肝心な情報として「民間人が観光で行けるのかどうか?!」ということなのですが、、、、
・船の定期便は無し。不定期に補給船が来る程度。
・飛行機も海上自衛隊のYS-11が週に一度、航空自衛隊のC-130H輸送機が月に一度物資と交代要員を運ぶために来るだけ
ということで、
「民間人は基本立ち入り禁止」
とのことです。
ただ、その昔、作家の池澤夏樹さんが取材のために補給船に乗せてもらい1日だけ上陸したことがあるそうなので、コネがあればもしかしたらなんとかなるのかも?(笑)
他にも色々濃い情報があるのですが、長くなりましたので、今回はこの辺で。
そのうち続きを書くつもりですので、お楽しみに♪
<ダイジェスト>
・常駐している人はどんな生活をしているの?
・台風が来たら、ここの人たちはどこに避難する?
・日本で唯一、太平洋プレートの上に存在する島
・島内のあちこちに戦争の痕が。その昔、アメリカと領土争いがあり・・・
・近海の海底5600mに、大量のレアアースを発見!
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