長崎県の離島の荷物を東京からの遠隔操作ドローンで輸送。ANAと五島市で離島間無人物流の検証を実施

ドローンによる離島間無人物流の実験

久賀島の折紙展望台から見た五島列島の風景(Wikipediaより引用)

面白い話題を見つけましたのでシェアしますね。
ドローンを使った無人物流の実験で、長崎県五島列島の離島間の運航を、1000km離れた東京から遠隔操作するそうです。

 
すごい。こんな事やってたんだ。
ANAホールディングス株式会社と五島市が主体とした事業で、すでに第一期検証は終わっており、今回のは第二期検証ということらしいです。

ドローンで物を運ぶ、という発想は前々からあり、各地でいろいろ物流の実験を行っていますが、ここまで遠距離からの操作は初めて聞きました。東京から長崎の五島列島って、そんな距離の遠隔操作が可能なドローンがあるんですね。(今回のために開発したもののようですが。)


スポンサーリンク


実証実験概要
(1) 日時
第一期検証 2019年9月25日(水)~10月4日(金):(実施済み)
第二期検証 2020年1月8日(水)〜1月17日(金)を予定
(2) 飛行区間: 福江島〜黄島および赤島
(3) 運搬物: 生活用品、食品、市販薬・医療検体等を予定
(4) 黄島および赤島について
・赤島: 福江島の南、約7km沖に位置する有人島。福江港からは約15km、定期船で30分程度。商店、水道はなく、福江島から食料等を取り寄せるか福江島に買い物に出る。昭和30年には350人以上が暮らし、伊勢海老等の漁が盛んだった。現在は、美しい自然に囲まれた島で雨水を貯蔵して10世帯13人が生活する。
・黄島: 福江島の南、約8km沖に位置する。定期船が1日に2回、福江-赤島-黄島と結ぶ。島内には商店が1軒と民宿が2軒あり、水道は整備されている。昭和30年には約650人いた島で現在は、28世帯40人が生活する。釣りの聖地と言われる五島の中でも、釣り客が集う。翼の王国でも紹介された。
PRTIMESより引用

 

五島列島と五島市ってどこにあるの?

まずは五島列島ってどこにあるの?って思う方も多いでしょう。ここです。

五島列島の位置図(Wikipediaより引用)

五島列島は、九州の西側、長崎港から西に100kmの沖にある列島です。この地図で見てもわかりますが、たくさんの島があります。小さな無人島も含めると、140も島があるそうです。

そして、西側の大きな島・福江島のあたりが五島市です。Google Mapで示すとここになります。

五島市はたくさんの島から成り立っており、その離島間の物流は人口減少とも相まって大きな課題となっているようです。(なんと五島市だけで11の有人島と52の無人島がある!)

そこで、民間に委託して、無人で物資を運べるようなシステムを開発しようということなんですね。今回の検証はその一部となります。すごいですよね。既存に無いシステムを作り出そうという発想はとても素晴らしいです。

「無いのなら 作ってしまえ ホトトギス」

ですよね?(違)

 


スポンサーリンク


協力会社と通信の仕組み

主体となっているのはANAホールディングス株式会社と五島市なのですが、それ以外にも以下の会社が協力しています。

・株式会社自律制御システム研究所(ドローンメーカー)
・株式会社NTTドコモ(通信事業者)
・株式会社プロダクションナップ(映像制作会社)

今回は1000kmも離れたところで制御を行うということで、その遠距離の通信をどうやるのかと思っていましたが、どうやらドコモの通信網を使うようですね。

一般のドローンは、オモチャのラジコンカーなどと同じように、操縦者が持っているリモコン端末とドローン本体を直接電波で接続して操縦するのですが、1000kmも離れたらもちろん電波は届きません。

なので、どうやって操縦するのかと思っていたら、ドコモのLTEネットワークを利用するんですね。インターネットで通信するみたいな感じですね。多少のタイムラグは出るかもしれませんが、そのあたりはAIによる自律制御が補完するのではないかと思われます。

で、なぜ今回あえて東京から遠隔操作を行うのかというと、おそらく「将来的なコストダウン」のためだと思います。ドローンによる無人物流が必要になったのは、人件費を節約するためですよね。お金をいくらでもかけられるのであれば、離島への船をたくさん運航すれば良いだけです。それが難しいから、このような仕組み作りをしているわけです。

もしその新しい仕組みでも、そのドローンために人が何人も張り付いていなければならないなら、結局コストがかかってしまいます。

今回の検証のように、東京にいながら遠方のドローンを操縦できるのであれば、少ない人数で全国各地の無人物流を行うことが出来ますよね。おそらく、そこを見据えていろいろな検証をしているのだと思います。

いやー、大変だと思いますが、楽しそうです!!

私もそういう企画に参加したいです(笑)

近い将来、この検証が実を結んで、全国各地でドローンによる物流網が出来ると良いですね。


スポンサーリンク