以前、このブログでは日本最東端の島・南鳥島を紹介しましたが、今度は日本最西端の島の話題です。日本の最西端は沖縄県の与那国島なのですが、1986年、その島の付近の海の底で、巨大な一枚岩が発見されました。
こうやって地図で見ると、すごい場所にありますね、与那国島。ほとんど目の前が台湾です。ここのまで広範囲の地図を出さないと、日本の中の位置関係が分からないという。台湾はもちろんのこと、フィリピンもすぐ近くで、九州に行くよりフィリピンの方が近そうです。
で、その発見された海底の一枚岩ですが、周囲数百メートルにも及び、不思議なことに、階段のようなものがあったり、人が通れそうな通路のような溝があったりするのです。
さて、いったいこれはなんなのか?!
どう見ても人工物に見えますよね。こんな大きな構造物が近年まで発見されていなかったなんて、世界にはまだまだ知られていないことがたくさんあるようです。
だれがどんな目的でこんなものを作ったのか。今は海底だけと、昔は地上にあったのだろうか? 地殻変動? 海面上昇? いろいろな想像が掻き立てられます。
もちろん、発見当初は「与那国島海底遺跡」と呼ばれ、大騒ぎになったそうなのですが、実は今はそれほど騒がれていません。なぜなら、、、
現在では「これは自然に出来た海底地形である」という説の方が有力だからです。
私は初めてこの話を聞いたとき、「これが自然? ばばばばばばば、馬鹿な?!」と思いました。でも、いろいろなサイトでその解説を読んで納得。
◆自然地形説の根拠
(1)この岩はもともと侵食されやすい種類のものであり、垂直や水平の階段状の部分は、マグマの冷却時に規則的な亀裂が発生し、それに沿って岩石が侵食される「方状節理」という現象で説明できる。
(2)地上にあった遺跡が海没したとする場合、一定期間(数百 – 数千年間)波打ち際で波による侵食を受けたと考えられるが、そのような痕跡は見られない。
(3)地形が「人工物のように見える」という以外に古代文明があった証拠が希薄である。そもそも人の手が加わった証拠が全く見つかっていない。
(4)「遺跡」は東南方向に沿って垂直に10~15度傾いている。施設として考えた場合に実用性が疑わしい。
※Wikipediaより引用
ん~。最後の(4)は決定的のような気がします。10度傾いた床で生活するのは難しいでしょうね。地殻変動で傾いたという考えも少し厳しいようです。これほどの傾きができる地殻変動はここ数千年には無いようです。
いやあ、自然ってすごいですね。こんなものを作り上げてしまうなんて。「遺跡」じゃなかったとしても、価値が薄れるわけではありません。これはこれで貴重なものです。ダイビングが盛んな観光地でもあるので、これからも多くの人たちを楽しませて欲しいです。
なお、自然地形だったとしても、「一部を人間の手で加工して、神殿のように使われていたのではないか」という説もあるようです。それはそれでロマンを感じますね。
ちなみに、この件については、超常現象研究家の本城達也さんがご自身のサイト「超常現象の謎解き」で詳しく解説してくださっているので、興味のある方は見てみてください。【超常現象の謎解き】。
それではまた、どこかの海の底で逢いましょう。(←どこに行く気だよ)