今年のゴールデンウィークに沖縄に行ってきました。写真もいっぱい撮ってきたので、その話は別の記事でゆっくりと書きますが、今回はそれと関係あるような無いような国道のお話です。
みなさん、「日本一長い国道」ってどの国道かご存じですか?
私はずっと東京から青森まで東日本を縦断する国道4号線が日本で最も長い国道だと思っていたのですが、先日、ひょんなことからそれは間違いだと言うことを知りました。
いや、間違いではないのですが、条件次第では別の国道の方が長くなるのです。
それは、国道58号線です。
国道58号線は、なんと、
鹿児島県鹿児島市から種子島、奄美大島を経由して沖縄県那覇市までの、総延長884.4kmの国道なのです!
「はい? それってほとんど海じゃん? 海底トンネルでもあるの?」
って思いますよね。
もちろん、鹿児島と沖縄の間には海底トンネルも橋梁もありません。実は、道路も何も無い海の上でも、国道に指定されることがあるのです。そのような国道は俗に「海上国道」と呼ばれています。
海上国道(かいじょうこくどう)とは、海上部(海上区間)を含めて一連の道路となる一般国道の俗称である。特に、海上部が架橋されておらず、一連の国道でありながらフェリー等によらねば通行不能なものを呼ぶことが多い。
一般国道の海上部は、国土交通省の規定により、「地上に建設された道路、あるいは橋や海底トンネルなどの構造物が存在しなくても、フェリーボートなどによって道路と道路を結ぶ1本の交通系統として機能があると判断できれば国道に指定する」とされている。
(Wikipediaより引用)
すごいですね。「フェリーボートなどによって道路と道路を結ぶ1本の交通系統として機能が」あれば1本の国道としてみなされるんですね。これはびっくりです。自動車の通る道だけが国道ではない、ということなんでしょうね。
国道58号線は、陸上部の実延長は274.9kmしかないので、国道4号線の854.9kmに遥かに及ばないのですが、海上部が609.5kmもあるので、合わせると総延長884.4kmとなり、国道4号線よりも長くなるんです。そんなんありかよ、って感じですよね。
このように一部が海上となっている海上国道は全国で27路線もあるそうです。いくつか例を挙げると、
同じ沖縄がらみで、那覇市から石垣島の石垣市までを繋ぐ国道390号。
私が住んでいる北海道がらみでは、函館市と青森市を結ぶ国道280号。
派手なやつでは、東京湾浦賀水道を横断する国道16号(東京環状)。
などなど。
いやいや、これは面白いなぁ。
で、話は戻って国道58号線ですが、良く見ると沖縄本島を縦断する大動脈なんですよね。今年のゴールデンウィークに家族で4日間ほど沖縄本島に滞在したのですが、この国道を行ったり来たり何度も利用しました。先ほど、大量の写真を見直したのですが、なんと、国道58号線が写っている写真が2枚しかない!!
この2枚目、詐欺に等しい写り方ですね・・・
まさか泊まったホテルの目の前の国道がそんなすごい国道だったとは!
わかっていれば真剣に写真を撮ったのに!
というわけで、今回は国道のお話でした。沖縄の話はまたゆっくりと。