最近、夜中に南の空を見上げると異常なほど明るい星が光っています。
明るい星というと、恒星では真冬の空に輝くシリウス、春の大三角形の一角であるアークトゥルス(うしかい座)、夏の大三角形の一角であるベガ(こと座)などか有名ですね。これがそのまま明るい恒星ベスト3になります。
あとは見えたり見えなかったりするのですが、金星や木星、土星なども明るくかがやいていることがありますね~
で、いま、南の空にひときわ明るく輝いている星は今年地球に大接近している「火星」です。
火星は2年2ヶ月周期で地球に接近するのですが、毎回同じ距離まで近づくわけではありません。火星の公転軌道が真円ではなく楕円形になっているため、最接近と言っても毎回距離が違うんですね。
今回は「大接近」と呼ばれるだけあって、2018/7/31(明日ですね)には、5759万kmまで接近します。イマイチビンと来ませんが、6000万キロ以内に近づくのは2003年以来15年ぶりらしいので、結構レアな状況のようですね。
さて、その火星ですが、あまりにも明るいので、普通のデジタル一眼レフでも撮影できるのではと思い、やってみました。
これです。
[撮影データ]
Canon EOS kiss X5
TAMRON 18-250mm F3.8-6.3(250mm付近)
ISO800 1/640sec F6.3
2018/7/28 AM2:00ごろ撮影
これは素の画像ではなく、トリミングしてます。画像の一辺を約1/10にしていますので、単純計算だと2500mm相当のレンズで撮影したような画角になっています。
部屋の窓の位置関係で三脚が立てられなかったので、なんと手持ち撮影! 星の写真を撮るのに手持ちで撮るやつがどこにいるんだ(笑)
で、特筆すべきは、ちゃんと火星が「面」になっていること。安い望遠ズームでも、最近の一眼レフの解像度なら火星の大きさを捉えられるんですね!
ちょっと拡大してみます。
うーん。なんとなく球体に見えるような気がしますが、単なる偶然かもしれません。上の方が白っぽいのも面白いですよね。
これらが単なるノイズなのか、ちゃんと光学的に捕らえたものなのかわかりませんが、これは興味深いです。
こんどは三脚を使って真剣に撮ってみたいですね。さらに木星や土星も撮ってみようと思います。研究の価値がありそう。
最後に同じ日に撮影した満月の写真を。
うっかりホワイトバランスをオートにしてしまったので、白っぽくなっちゃいましたね。本物はもう少し黄色が入っていたとおもいます。
これ、火星のすぐ隣で輝いていたのに、何故かツーショットを撮らなかったバカな私・・・・
でも、特別な機材が無くても天体写真が撮れるんだとわかったのは収穫です。これからいろいろやってみますね!