雪道・悪路に強いSUV系軽自動車3選と、最低地上高が高い軽自動車5選

2022年6月10日

来年あたりクルマで通勤する必要が出てくるかもしれないので、マイカーの購入を検討しています。セカンドカーになります。
今回は、このブログではあまり扱ってこなかったクルマの話になります。

セカンドカーだし、基本は私一人が乗れれば良いので、維持費が安い軽自動車にする予定ですが、どうせ買うなら長く乗れるものが欲しいので、いろいろと調べながら検討しています。

まず、北海道で冬にも乗るということを考えると、、

「雪道に強い軽自動車」

というのが最優先になります。今年(2022年)の1~3月の札幌は大雪続きで市の除雪が間に合わず、あちこちでクルマが立ち往生していました。クルマのお腹の部分が堅い雪の上に乗ってしまい、車輪が空転してしまうのです。あれは恐怖ですね。道路全体が深いザクザクの雪道なので、牽引ロープで別のクルマに引っ張ってもらうしか方法が無いケースもあります。

それほど高級車は必要ありませんが、そんな冬道でもある程度不安無く運転ができるクルマが欲しいですね。

ということで、今回は自分の備忘録を兼ねて、

・雪道・悪路に強いSUV系軽自動車
・最低地上高が高い軽自動車



を書き留めていきたい思います。

 

雪道・悪路に強いSUV系軽自動車3選

雪道に強いと言ってもいろいろありますよね。
(1)ブレーキやコーナーリングでスリップしにくい
(2)発進時にタイヤが空転しにくい
(3)わだちから抜け出しやすい
(4)ザクザクの雪道でスタック(立ち往生)しにくい

この中で(1)と(2)はタイヤの性能とドライバーの運転技術による部分が大きいので、クルマの選考からは除外します。注目するべきはは(3)と(4)。そのために必要なことは、

・最低地上高が高い
・タイヤの直径が大きい
・アプローチアングルが大きい
・グリップコントロール機能がある

などが挙げられます。

「最低地上高」というのはタイヤ・ホイール以外で最も地面に近いパーツの高さ。これが低いと、すぐに雪の上に乗り上がってしまいます。
「アプローチアングル」というのは、障害物を前輪で乗り越えられる角度のことで、これが大きければ大きいほど、段差やわだちを越えやすくなります。

アプローチアングルと最低地上高 ※スズキ・ハスラー公式サイトより引用

「グリップコントロール機能」というのは、メーカーによって若干呼び方は違うのですが、大雪やぬかるみなどで一部の車輪が空転した場合、空転している駆動輪にブレーキをかけて、別の車輪の駆動力を確保する機能です。そうすることで脱出しやすくなります。

さて、そのような視点で「雪道・悪路に強いSUV系軽自動車」を見ていきましょう。

スズキ ジムニー

スズキ・ジムニー Wikipediaより引用

・最低地上高 205mm
・タイヤのサイズ 175/80R16(外径67cm)
・アプローチアングル 41度
・グリップコントロール機能あり(ブレーキLSDトラクションコントロール)

私の憧れのクルマでです。上記パラメーターのどれをとっても現行の軽自動車の中でNo.1。
このクルマの走破力(悪路を走り抜く力)は軽自動車というカテゴリの中だけでなく、全ての国産車の中でも上位に位置しています。
アプローチアングルだけに関して言えば、ランドクルーザーよりも大きいです。ちょっとした崖ぐらいならスイスイ登っていけると思います。雪道・悪路の適正「だけ」を考えると、軽自動車の中ではジムニー一択になるでしょう。ただ、お値段も軽自動車としては高く、燃費も軽自動車としては悪い方(AT車だとWLTCモード14.3km/L)ので、注意が必要です。2022年6月現在、納期もかなり(1年ぐらいという噂です)かかるみたいですね。

 

ダイハツ タフト

公式動画より引用

・最低地上高 190mm
・タイヤのサイズ 165/65R15(外径60cm)
・アプローチアングル 27度
・グリップコントロール機能あり(グリップサポート制御)

ジムニーに次ぐ最低地上高を持つ軽自動車がこのダイハツ・タフト。タイヤの外径も大きく、おそらく悪路に対する適性はジムニーに次いで2番目かと思われます。後述のスズキ・ハスラーと同じ価格帯で、かつ方向性も近いのでよく比較されます。悪路への適正や安全サポート性能ではタフトが若干優勢ですが、燃費の面では少し不利になります。(4WDのノンターボでWLTCモード19.7km/L)

 

スズキ ハスラー

スズキ・ハスラー Wikipediaより引用

・最低地上高 180mm
・タイヤのサイズ 165/60R15(外径58cm)
・アプローチアングル 29度
・グリップコントロール機能あり

私の本命はこれです。
最低地上高が180mmと、ジムニー、タフトに負けるものの現行の軽自動車では第3位です。タイヤの外径もタフトに若干負けてはいますが、アプローチアングルの29度は優秀です。ちょっとしたデコボコ道はなんなく越えていくことでしょう。しかも燃費が良い。(4WDのノンターボでWLTCモード23.4km/L) 通勤で長い距離を走ることを考えるとこの燃費は貴重です。
大雪でスタックした際に使えるグリップコントロール機能に加え、ハスラーにはスノーモードというのが搭載されていて、スリップしそうな路面でオンにすると、エンジンの出力を自動的に抑えてタイヤの空転を防いでくれます。北海道の冬に最適な軽自動車ですね。

2020年にモデルチェンジする前はノンハイブリッドがラインナップされていたので安く買えた(107万円~)のですが、現行のモデルはすべてがハイブリッドなので、最低でも138万円からスタートです。まあ、燃費が良くなって、安全性能が充実したので長い目で見ると悪くないです。

 

その他のSUV系軽自動車【選外】

さて、雪道・悪路に強いSUV系軽自動車という点で、推しは上記3車なのですが、他にもSUV系の軽がある(あった)ので、紹介しておきます。

◆マツダ フレアクロスオーバー

スズキ・ハスラーのマツダ版です。OEMですね。見た目もそっくりで、価格や走行性能、安全性能までほとんど同じです。驚異的な人気を見せるハスラーと比べて、知名度が低く地味な印象ですが、中身はほとんど同じなので、値引きや納期などの条件が良ければ選択肢として考えて良いと思います。

 
◆三菱 ekクロス

三菱から出ているSUV軽です。見た目がかなりインパクトがあり、SUVテイストなのですが、最低地上高が155mmと低めで、悪路でのクリップ制御機能もありませんので、基本的に街乗り専用というイメージです。雪道での性能は普通ですね。また、先日(2022年5月)に「ekクロスEV」という電気自動車が発表になって話題になりました。

 
◆スズキ スペーシア ギア

ハスラーと同じスズキの軽で、見た目もなんとなくハスラーに似ていますが、後ろがスライドドアになっているのが特徴です。オシャレな感じなので悪くないのですが、最低地上高が150mmと低め。大雪の際は苦労するような気がします。



 
◆ダイハツ キャストアクティバ

実はこのクルマがずっと欲しかったんです。とてもオシャレでカワイイです。最低地上高も180mmと、冬道への適性もありそう。価格も手ごろです。でも、なんと、2020年6月販売終了(涙) 売れそうなクルマなのに何故・・・・?? OEMだったトヨタのピクシス ジョイクロスオーバーも同じですね。

 
◆三菱 パジェロミニ

長年ジムニーと共に「軽のRV車」の代表格だったパジェロミニですが、2012年に製造が終了してしまいました。燃費が悪いクルマではありましたが、コンセプトがしっかりした良いクルマだったと思います。残念無念。

ちなみに、2012年は実はいくつかクルマが姿を消した年です。この年、国交省が新しく導入した「歩行者頭部保護基準」が必須になり、正面衝突した歩行者の頭を守るため、ボンネットを基準値以上柔らかく作らなければならなくなったのです。パジェロミニや他の一部のクルマは、その条件をクリアできずに消えていきました。

こんな感じでしょうか?
意外と軽自動車のSUVって少ないですね。ましてやRV系の足回りを持ったクルマに限定すると、3車種(OEMのフレアを入れても4種)しかありません。「軽」という制約の中では難しいのでしょうか。それとも、時代が、「足回りまでは」必要としていないのでしょうか。

 

最低地上高が高い軽自動車5選

さて、最後になりますが、上記以外の「最低地上高が高い」クルマを紹介します。
SUVではありませんが、最低地上高が高ければ、雪道でもそれなりに走れると思います。

 
◆ダイハツ タント 最低地上高 165mm
◆ダイハツ タントカスタム 最低地上高 165mm

トールタイプの軽自動車・ダイハツ タントとタントカスタム、これも人気のクルマです。足回りは普通ですが、最低地上高が165mmと一般の軽自動車よりも高く作られているので、大雪の際でも、それなりに走ると思われます。

 
◆ダイハツ ミラ・イース 最低地上高 160mm

これもベストセラーモデルの軽自動車ですね。予算見ながらハスラーが買えなかったらこれにしようかとも思っています。とにかく安いのにしっかり作られているという印象があります。定価が100万円を切るグレードもある貴重な存在。今、いろいろなクルマが値上がりしていますが、このクルマだけはこの路線で行ってほしいですね。

 
◆トヨタ ピクシスエポック 最低地上高 160mm

ミラ・イースのトヨタ版です。OEMですね。ほとんど仕様はミラ・イースと同じです。

  
◆ダイハツ ミラ トコット 最低地上高 160mm

ミラ・イースの派生モデルです。女性向けにオシャレになっていますが、中身はミラ・イースとほぼ同じですが、エンジンパワーがアップしており、燃費も少し悪くなっています。

 
はい。ここまでにしましょう。最低地上高155mmの車種はたくさんあるので未整理です(笑)
一般的に乗用車の最低地上高は150mmぐらいのものが多く、それらと比べると、上記にクルマは若干高いことになります。

ただ、実際のところ、最低地上高はあくまでも目安で、他にもいろいろと雪道の適性があると思います。そのあたり、なかなかカタログだけでは判断できないので、実際に購入する際はディーラーの店員さん等に詳しく聞いてみると良いと思います。

 
私の場合は、「雪道への適正」「燃費」「長距離移動」というファクターを総合的に判断して、今のところスズキ・ハスラーが最有力です。

ただ、いろいろ調べていて、ミラ・イースやアルトなどが予想以上に良いクルマだったり、いつの間にか姿を消したクルマがあったりで、良い勉強になりました。

クルマについてはまだまだ情報収集を行っているところなので、また別の視点から記事を書きたいと思います。

 
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