日本で最も早く初日の出が見られる場所はどこ? 根室の納沙布岬じゃなかった

2022年6月15日

初日の出のイメージ写真。(実はサロマ湖に沈む夕陽(笑))

 
みなさん、2022年、あけましておめでとうございます!

令和も4年になりましたね。早いモノです。
2015年にスタートしたこのブログも、今年で足かけ8年目になります。

昨年2021年は1年間で投稿した記事の数が83記事ということで、まあ投稿数的には例年並みではあるのですが、ページビュー数は飛躍的に上昇した年になりました。2020年と比べると約2.5倍のページビュー数を記録しています。

人気の記事は「漢字雑学」「地理雑学」というところでしょうか。あ、IT系もそれなりにアクセスされていますね。

このブログは当初は北海道の話題が中心だったのですが、そちらの方は鳴かず飛ばずです(笑)

まあ、雑学系の需要が高いということがわかりましたので、今後も北海道の話題を挟みながらそういう系統の記事を増やしていきたいと思います。

さて、新年のご挨拶はこれくらいにして、今回のテーマを。
今回は元旦らしく「初日の出」のお話。

日本で最も早く初日の出が見られる場所はどこ?



がテーマです。

 

日本で最も早く初日の出が見られる場所は納沙布岬じゃなかった

先ほど子供と話していたのですが、日本で一番早く初日の出が見られる場所ってどこだかわかりますか?

私は自信を持って、「北海道の納沙布岬(根室市)」と言ったのですが、調べてみてすぐに撤回する羽目になりました(汗)

あー、はいはい、そういえば東京の離島はもっと東にありますもんね??

いやいやいや!
そうなんですけど、そうじゃないんです!

離島を除いても、「もっとも早い初日の出」は納沙布岬じゃないのです。

納沙布岬、夏は一番早く日の出が見られる場所なのですが、冬は極端に夜が短いので不利だったのです。

  

離島を含めて最も早く初日の出が見られる場所

まずは「離島あり」のルールで見てみましょう。

国立天文台によると、2022年1月1日の日の出(初日の出)が最も早いのは、

◆南鳥島(東京都) 5:27

です。

早い! 札幌は7:06らしいので1時間39分も違います。

でも南鳥島は無人島(実際には自衛隊員と気象庁職員と国交省職員が交代で駐在している)ですから、すこしズルいですよね。

ということで、「人が住んでいる場所で最も早い初日の出」という条件で見てみると、

◆小笠原父島(東京都) 6:20

が一番早い初日の出になります。

まあ、いくら納沙布岬でも離島にはかないませんよね。

 

離島を除いて最も早く初日の出が見られる場所

では、離島を除くという条件ではどうなるでしょう?

国立天文台によると、2022年1月1日の日の出(初日の出)が最も早いのは、、

◆犬吠埼(千葉県) 6:46

 
です。なんと納沙布岬よりも、3分早い!!

◆納沙布岬(北海道) 6:49

 
日の出時刻の等高線はこんな感じになっているみたいです。



 
むう。侮れませんね、南回帰線。ここまで等高線が斜めに傾いているとは・・・。
東京より札幌の方が経度的には東にあるのですが、初日の出に限って言えば、東京の方が遥かに早く日が昇ってくるということですね。

 

高いところに登るともっと日の出が早い

というわけで、離島の除くと千葉県の犬吠埼が最も早く初日の出が見られる場所なのですが、実は、それは「平地で」という条件が付くのです。

そうです。高いところに登ると、もっと早く太陽が昇ってきます!

「ええ? なんで? どうして??」という方がいるといけないので、念のためお教えしましょう。

地球が丸いから、です。高いところから見ると、地平線が遠くなるんですね。

ということで、高いところを含めた最も早い初日の出の場所は・・・

◆富士山頂(静岡県) 6:42

なんとー、犬吠埼より4分も早い!

さすが富士山ですね。初日の出でも日本一!
「一富士二鷹三茄子」って言葉はここから来たのか?!

その他、高いところでは、

◆筑波山(茨城県) 6:45

◆スカイツリー(東京都) 6:46

◆東京タワー(東京都) 6:48

などがあります。

いやいや、こんなところでスカイツリーが出てくるとは(笑)

たかが日の出時刻の話なのですが、いろんなことがわかって面白いです。

ちなみに、今回のデータはこちらのサイトから引用しています。

その他参考にしたサイト。

 
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