先日、家の収納の整理をしていたら、懐かしい本が出てきました。上の写真にある「超芸術トマソン」という本です。なんと購入したのが1985年。今から31年前です。その後、何回も引っ越ししたのに、よく無くさなっかたあ。で、そのあとに、ネットで調べてみてさらにびっくり。
この本、まだ売ってるんだっ!!
文庫版に姿を変えていますが、紛れもなくこの本です。
超芸術トマソン [ 赤瀬川原平 ]
価格:1,188円(税込、送料込)
超芸術トマソンとは?
まず、「トマソンってなんなのさ?」とお思いになるでしょうが、とりあえず順を追ってお話ししますね。
1985年、NHK総合テレビで始まった新番組に「スタジオL」というのがあったのですが、その番組の水曜日のパーソナリティがイラストレイターの南伸坊さんで、何故か良い味を出していたので毎週楽しみにしていました。で、ある日、その番組内で紹介された不思議な写真(映像だったか?)に私は衝撃を受けたのです。それが超芸術トマソンと私の出会いでした。それが、どんな写真だったかはもう忘れましたが、おそらくこんな写真だったと思います。
このように、街中に堂々と存在している意味のない構造物のことを「トマソン」もしくは「超芸術トマソン」と呼んでいます。
Wikipediaにも載っていて、次のように定義されています。
超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。
Wikipediaより引用
要するに、「不動産にくっついた無用の長物」ってことですね。
なぜ「トマソン」?
このトマソンは赤瀬川原平さんが南伸坊さん、松田哲夫さんと一緒に、東京・四谷の旅館の近くで上った先に入り口がない不思議な階段(後に「四谷階段」と呼ばれる)を発見したのがキッカケで浮上した概念らしいです。そして、この概念に名称を付けようと考えたときに、当時の読売巨人に、四番に据え付けられながらも、空振りばかりしているゲイリー・トマソン選手の姿が、「不動産にくっついた無用の長物」と似ていることから、「トマソン」という名前が付いたそうです。トマソン本人がご存じかはわかりませんが、良い迷惑ですね(笑)
ただ、このトマソンという言葉は、私が想像していたよりも広く一般に認知されている言葉らしく、Googleの画像検索で「トマソン」を検索すると、出てくる出てくる・・・・
良かったら、あなたもググってみてください。→ 「トマソン」の画像検索
超芸術トマソンの例
ここで少し、トマソンの例を紹介しておきますね。
う~ん。良いですね~
こういう写真は見ていてゾクゾクします。
都会の迷宮?! まさに超芸術!
残念ながら私が住んでいるところは新しい住宅街なので、こういうのは期待できないのですが、多少足を伸ばして探してみたいと思います。あ~、楽しそう~。
トマソンリンク集
調べてみたら、トマソン写真を集めているサイトが結構あったので、紹介しておきますね。とても楽しめますので、是非遊びに行ってください。
■なぜか引き込まれる“無用の長物”超芸術トマソンの魅力
http://togetter.com/li/774750
■超芸術トマソンの世界(Takeblog ~たけぶろ~)
http://ameblo.jp/igatakeru/entry-11980706765.html
■「無用の長物」超芸術トマソン まとめ(naverまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2142228326633031001
■超芸術トマソン(Pinterest)
■トマソン画像スレ(ヴィブロ)
http://gasoku.livedoor.biz/archives/51300637.html
■トマソン・コレクション
http://thomason.taken.jp/
■2013年 街で見つけた超芸術トマソン総まとめ(Y氏は暇人)
http://y-ta.net/thomasson2013/
■みちくさ学会(カテゴリ:トマソン)
http://michikusa-ac.jp/archives/cat_29320.html
まだまだありそうですが、今回はこんなところで。
良いのが見つかったら追記します。
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