最近、夕方の西の空に宵の明星がとてもキレイに輝いています。
昨日(2020/4/4)は天気も良かったので、金星の写真撮影にチャレンジしてみました。
と言っても、天体写真の専門的な撮影機材があるわけでもないので、あくまでも、普通のデジタル一眼レフカメラと安物の望遠レンズを使用しての撮影です。
小手調べに月の撮影
まずは小手調べにお月さんの撮影です。
良い感じです。
撮影機材と撮影条件は以下のとおり。
・カメラ CANON EOS9000D
・レンズ TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (Model B008)
・解像度 6000×4000 pixel
・撮影条件 ISO400・1/320s・F7.1(マニュアルモード)
ホワイトバランス:太陽光
画角:270mm付近
70-300mmのズームレンズも持っていますが、手ぶれ補正が付いていないので、こっちを選びました。いや、三脚使えよって感じですが、この日のこの時間は天頂に近いところにお月さんがあったので、手持ちで撮影しました。
270mmの画角だと、トリミング無しでは以下のような写真になります。
これをトリミングしたのが上の画像です。
右下のクレーターに立体感があっていいですよね。真っ正面から太陽の光が当たる満月時よりも、欠けた月の方が写真に立体感が出て面白いです。
さて、次は宵の明星・金星の撮影です。
金星の撮影
さて、金星の撮影は何度かやっていますが、実は失敗が多いです。なぜ失敗するかというと、「惑星の撮影」ということで、露光しすぎてしまうんですね。金星は非常に明るい星(昨日でマイナス4.4等級)なので、ちょっとでも露光時間が長いと、潰れてしまってディテイルがわからなくなるんです。
という反省を踏まえて撮影したのがこの写真。撮影機材は上のお月さんと同じです。
見えるかなー?
ど真ん中にチョンと金星があるのですが、見えにくいですね。スマホだと厳しいかもしれません。
この写真をクリックすると、2400万画素の生データが出てくるので、拡大するとかやってみてください。
そして、これをトリミングしたのが以下の画像です。
かなり画質が悪いですが、これならなんとかわかりますね。金星が半月状態になっています。
金星は、月と同じで地球から見ると満ち欠けをしています。太陽が当たっているところだけ光っているんですね。金星と地球の位置関係にも寄りますが、現在は、ちょうど金星を真横から見ているようなイメージです。うまく写真に撮れて良かったです。
でも、さすがに270mmだと厳しいですね。600mmぐらいのレンズが欲しくなります。そこまでお金をかけるなら、一眼レフを接続できる天体望遠鏡を買った方が良いのかもしれません。今後の課題ですね。
ちなみに、この写真の撮影条件は以下のとおり。
・撮影条件 ISO800・1/2000s・F7.1(マニュアルモード)
ホワイトバランス:太陽光
画角:270mm付近
なんとお月さんよりも露出時間が短い!!
金星とプレアデス星団(すばる)の大接近
さて、ここまでで結構満足してしまったのですが、撮影の後でその日の星図を見て、面白いことに気がつきました。なんと、
金星とプレアデス星団(すばる)が重なっている?!
これは国立天文台のサイトで閲覧できる星図です。これを見ると、金星とすばるが重なっています。調べてみると、これは結構ビッグなイベントらしく、楽しみにしている天文家も多かったようです。
ということで、もう一度カメラを持って外に出ました。今度は三脚も準備して。
そして撮影したのこの写真。
中央の少し左上にある明るい星が金星、そこから右下に向かって7つほど写っている星たちがプレアデス星団、通称「すばる」です。写真的にはいまいちですが、8年に1回しか無いらしい金星とすばるのランデブーを撮影できたのは感激です。
ちなみにこの写真は、ISO1600・F6.3という条件で、1/8秒露光した写真を、さらに画像加工して見やすくしています。もっと露光時間を長くした写真も撮ったのですが、赤道儀が無い環境では星が点では無く線になってしまいました。地球の自転のせいで動くんですね。
さて、そんな感じで、一眼レフと望遠レンズを使った天体写真は一応成功しました。でも、やっぱりこうなると良い機材が欲しいですね。まもなくアトラス彗星もやってきますし。
とりあえず欲しいのは一眼レフを接続できる天体望遠鏡ですね。そして地球の自転を追尾する赤道儀。でもどんなものを買えば良いかよくわかってないので、まずは勉強です(笑)