サイエンス

北海道あれこれ

摩周湖の水は凍る?凍らない? 近年の実績と湖が全面結氷する仕組み

摩周湖の水は凍るのか この写真は2006年の3月に撮影した摩周湖です。 見事に真っ白ですね。これが全面結氷した上に雪が積もっている状態です。これだけを見るとこの記事のタイトルの問いは「凍る」が正解に思えますが、実はそうでもないんです。   この年は凍ったようですが、摩周湖は凍る年と凍らない年があるのです。   摩周湖の近年の全面結氷の実績データ どれぐらいの確率で凍るんだろうと思い、近年の実績を調...
宇宙・天体観測

2022年、月の水を探すためNASAが月面探査機「VIPER(バイパー)」を月の南極に送り込む。

NASAが新しい月面探査計画を発表しましたね。月の水を探査するために2022年に月面探査機「VIPER(バイパー)」を月の南極に送り込むようです。 以前、このブログの「月の水|クレーター内部の氷から月面開発の可能性を探る」という記事で、月に水がある可能性と、水があれば人が月で生活できるようになるというお話を書かせていただきましたが(なんと2016年だって。そんなに前だとは驚き)、ついに、NASAが...
北海道あれこれ

プラネタリュウムのペーパークラフトがPDFで無料DLできる。北海道教育大学釧路校の教員が開発

釧路新聞のウェブサイトを見ていたら興味深い記事があったのでシェアします。   「ペーパークラフトでプラネタリウムを開発 ウェブで公開」   北海道教育大学釧路校の教員がペーパークラフトのプラネタリウムを開発して、ウェブで無料公開しているという記事です。懐かしいです。私も小学生のころ、星の本の付録に付いていた紙工作のプラネタリュウムを作って遊んでいた記憶があります。 これは自分の娘にも良いかも、と思...
世界あれこれ

世界一大きい無人島・デヴォン島のホートン・インパクト・クレーターには火星基地がある?!

2年ほど前に投稿した記事に「日本一大きい無人島・渡島大島と日本一小さな有人島・蕨小島」というのがあるのですが、何故か人気の記事で、毎日たくさんのお客さんに来ていただいています。 で、そんなに無人島の話が人気なのかと思い、今度は「世界一大きい無人島」を調べていて、面白いものを発見しました。 「世界一大きい無人島」はカナダの北にあるデヴォン島です。冒頭の地図の赤い部分がその島で、カナダの北のグリーンラ...
宇宙・天体観測

NASAの有人月面探査「アルテミス計画」の概要。日本も参加を表明

忘れもしない1969年、人類は初めて月に降り立ちました。今年(2019年)でちょうど50年なんですね。 そんな今年5月に米航空宇宙局NASAは「アルテミス計画」を発表しました。それは再び人類を月面に送る計画です。その概要は以下のとおり。 ■アルテミス計画概要 ・2024年に有人月面探査を行う予定 ・乗員は4人の予定 ・月面に降りるのは男女2人 ・成功すれば「女性の宇宙飛行士として人類史上初の月面着...
雑記

Hakobotとホリエモンが自動配送ロボを開発。ラストワンマイル問題解消へ2019年2月から実証実験

またホリエモンがなんか始めたようですね。 ロケットの次は宅配便の自動配送ロボット! これはすごい! これのために立ち上げた宮崎市の企業「Hakobot(ハコボット)」が、愛知県犬山市の三笠製作所と共同で開発しているらしいです。発案者はホリエモンこと堀江貴文さん。三笠製作所の石田社長とホリエモンが友達で、イタリアの夜道を歩いているときに成り行きで作ることが決まったとか(笑) いやいや、確かに今の配送...
宇宙・天体観測

自衛隊に宇宙部隊新設。アニメの世界が現実に。その任務とは?!

画期的なニュースが入ってきました。防衛省が、なんと自衛隊に宇宙部隊を新設するとのことです。アニメの世界では陸海空軍に加えて宇宙軍というのが登場したりしますが、それが現実になりましたね~! と言っても、実際に宇宙から日本を防衛するとか、来るべき異星人の襲撃に備えるとかいうものではありません。今回公表された自衛隊の「宇宙部隊」は、 ・「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」と呼ばれる人工衛星やロケットの残骸を監...
宇宙・天体観測

太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」打ち上げ。太陽に接近しコロナの謎を解く

先日、NASAが新しい探査機を打ち上げたようですね~。その名は「パーカー・ソーラー・プローブ」。ソーラーという言葉が含まれていることでわかるとおり、この探査機は太陽の探査機だそうです。 これまでの太陽探査機 火星や金星などの惑星の探査機はたくさんありますが、太陽探査機って珍しいなと思って調べてみたら、結構あるんですね。列挙すると以下の通りです。 ・パイオニア5号(NASA/DOD) 1960年3月...
宇宙・天体観測

小惑星イトカワの微粒子は15億年前に何かの衝撃を受けていた!隕石の衝突か?!

今年(2018年)の6月末に探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに到着し、すでにいろんな画像が届けられていますね。毎日新しいニュースが入るのを楽しみにいています。 そんな中、少し興味深いニュースを発見したのでシェアします。 「15億年前に衝突、破壊か イトカワの母天体、大阪大」 これははやぶさ2ではなく、初代はやぶさが行ってきた小惑星イトカワの話です。   2003年に地球を出発し、多くの故障に見舞...
宇宙・天体観測

250mm望遠ズームで大接近の火星と満月を撮影してみた

最近、夜中に南の空を見上げると異常なほど明るい星が光っています。 明るい星というと、恒星では真冬の空に輝くシリウス、春の大三角形の一角であるアークトゥルス(うしかい座)、夏の大三角形の一角であるベガ(こと座)などか有名ですね。これがそのまま明るい恒星ベスト3になります。 あとは見えたり見えなかったりするのですが、金星や木星、土星なども明るくかがやいていることがありますね~ で、いま、南の空にひとき...