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今回はスマホのお話。
2020年の年末にdocomoが格安ブランドahamoを出してから1年、スマホの料金体系は良い方向で目まぐるしく変わりました。中でも大きかったのはauが今年(2021年)9月に開始した「povo2.0」。月額基本料金が0円というのは、かなりの衝撃です。楽天モバイルの0円にも驚きましたが、まさかauまでやるとは。
私がこれまで利用してきたUQモバイルも安いし安定してるし快適だったのですが、ここまで他のブランドが安くなると見劣りするようになりました。
今回は衝撃0円のpovo2.0とSIMカードを2枚挿入できるデュアルSIMのスマホを活用して、月額0円〜1000円程度で利用できる快適なスマホ環境を考えてみたいと思います。
povo2.0+楽天モバイルで月額0円スマホ
私が現在イチオシなのがこのプラン。
通話をほとんどしなくて、月のデータ通信量が1GB未満の方はこの一択だと思います。
私はもっとデータを使いますが、現在は楽天モバイルの契約時キャンペーンによる無料期間中なので、今月からこの組み合わせにするつもりです。
SIM1 → povo2.0(通話メイン)
SIM2 → 楽天モバイル(通信メイン)
条件付き(後述)ではありますが、povo2.0は月額0円。楽天モバイルも通信量が1GB未満の場合は0円です。
povo2.0はトッピングをしないと通信速度が128bpsと、まるでISDN時代のような速度ですので実用的ではありません。そこでセカンドSIMに楽天モバイルを用意してインターネットやメールはそちらに任せる、という感じです。
楽天モバイルだけでも大きくは問題ないのですが、2021年現在の楽天はカバーエリアが狭く、品質に不安があります。
その点、auのpovo2.0は実績もありますし安心ですよね。24時間だけ有効のデータ通信無制限のトッピング(330円)もありますので、出張先のホテルが万一楽天の圏外だった場合はそのトッピングを利用するという手もあります。
「通信はそれで良いけど、結構通話もするんだよね」という方もこの組み合わせでオッケーです。povo2.0には、月額550円で5分以内の通話がかけ放題というトッピングがありますので、それを追加すれば良いだけです。5分以内の通話がかけ放題&通信量1GBまでのプランが月額550円で完成します。
povo2.0の注意点。月額0円の条件
ただ、povo2.0には注意点があります。月額0円には条件があるのです。まったく有料のサービスを使わなければ180日で利用停止になってしまいます。
■povo2.0の月額0円の条件
・180日以内にトッピングの購入
・180日間で660円を超える課金
のいずれか。※参照元は【こちら】
たいした条件ではありませんが、油断すると引っ掛かりそうです。povo2.0は通話が30秒22円なので、15分以上通話をすれば660円は超えますが、半年間の通話がそれ以下だとこの条件をクリアできません。そういう場合は無理矢理通話するか、一番安いトッピング(前述の330円)を半年に1回利用する必要があります。
連絡もなしにいきなり利用停止になるのかはわかりませんが、注意は必要ですね。
月に3GB近く使う方の組み合わせプラン
月に3GB近く使う方は少し検討が必要です。
楽天モバイルはデータ通信を1GB以上使うと自動的にその月の料金が1,078円(税込み)になりますので、上記のpovo2.0+楽天モバイルでも大きな問題はありません。むしろ「1GB超える月もあるし超えない月もある」という方には、この組み合わせが最適だと思います。1GB使わない月は0円になりますからね。
でも「常に月3GB近く使う」という方は、楽天モバイルの代わり別の携帯会社を選んだ方がお得です。
【案1】povo2.0+IIJmio 4GBで月額968円
老舗のMVNO「IIJmio」は、データ通信のみのSIMを選択すれば、4GBで月額968円(税込み)というプランがあります。もし、スマホがeSIM対応なら、660円まで安くなります。容量がぴったりな方は利用しない手はありません。(私もeSIMが使えれば間違いなくこれにしています)
セカンドSIMを楽天モバイルにした場合、3GBを超えると自動的に2,178円(税込み)になってしまいますが、IIJmioは4GBを超えても通信速度が300kbpsに落ちるだけなので、通信費を抑えたい方には安心です。300kあれば、テキスト中心のサイトやSNSを見るぐらいなら問題なく使えます。(UQモバイルで経験済み)
ただ、IIJmioはUQや楽天と違って、MVNO(通信網を借りて運用する携帯会社)であるため、時間帯によっては通信速度が遅くなるという欠点があります。いろいろな検証サイトを見ると、平日のお昼休みの時間帯は、2~5Mbpsぐらいまで速度が低下するとか。普通にネットサーフィンする分には問題無い速度ですが、HD以上の画質で動画を見たい方は問題あるかも。(このプランを選ぶ人はそういう使い方はしないと思いますが)
【案2】povo2.0+OCNモバイルONE 3GBで月額858円
あのOCNがやっているMVNO「OCNモバイルONE」には、データ通信のみのSIMを選択すれば、3GBで月額858円(税込み)というプランがあります。ギガ数を考えると、IIJmioより割高ですが、こちらはMVNOの中でも通信速度が速く安定していることで評判です。平日のお昼休みもそれほど気にせず通信が出来るようです。
欠点としては、3GBを使い切ったあとの通信速度が200kbpsになってしまうため、その部分ではIIJmioに軍配があがります。個人的には、OCNの場合、月3GBのプランよりも6GBのプラン(1,188円)の方がお得感があっておすすめです。
【案3】povo2.0+イオンモバイル 3GBで月額858円
イオンが提供しているイオンモバイルも、月3GBのプランだと、OCNと同じ858円(税込み)で済みます。
イオンモバイルの特徴は1GB単位で契約できること。使ってみた上で、「あー、これじゃ足りないや」と感じたら、翌月から1GB増やすなどの調整が可能です。私なら5GBの契約がちょうど良さそう。(1,078円)
ただ、イオンモバイルは通信速度の実績を見ると、上記2社と比べて少し遅い感じです。通信速度を求める方には向かないかもしれません。
【案4】povo2.0+nuroモバイル 3GBで月額627円
ソニーが運営している携帯会社「nuroモバイル」も、3GBのプランが安いです。データ通信のみのプランだと、なんと月額627円!
今のところ最安値かな?
通信速度は検証サイトによってまちまちです。地域によって違うのか、タイミングによって違うのかよくわかりません。でも遅い方のデータでも他のMVNOの平均ぐらいは出ているので、大きな問題にはならないと思います。
とまあ、そんな感じです。
3GB未満という括りでの私の推しはこの4プランですが、他にも似たような価格帯で低容量の格安SIMがありますので、いろいろ探してみてください。もしかしたら、キャンペーン等で一時的にものすごくお得なプランがあるかもしれません。
povo2.0+マイネオのパケット放題Plusでデータ使い放題
上で紹介した900円前後で3GBも魅力ですが、私の最もおすすめなのは、この組み合わせです。月額1,265円(税込み)で、データ通信が無制限使い放題!
SIM1 → povo2.0(0円)
SIM2 → mineo 1GBプラン(880円)+パケット放題Plus(385円)
mineo(マイネオ)の「パケット放題Plus」は、2021年6月からスタートしたオプションで、データ容量を消費しない「節約モード」でも1.5Mbpsの速度で通信ができる、というものです。
このオプションを付けて節約モードにしておけば、その月の1GBがまったく減らないのに、ネットが無限に楽しめます。このパケット放題Plusというオプション、ハッキリ言って無敵なのでは?
1.5Mbpsという速度はピンとこないかもしれませんが普通にネットサーフィンする分にはまったくストレスがないと思います。問題はYoutube等の動画関係ですが、これも480pの高画質で問題無く視聴できるという検証報告があります。
実際、私は現在楽天モバイルをサブ回線として利用しており、パートナー回線使用時には、1Mbpsの低速モードが利用できるのですが、正直言って高速通信との違いをそれほど感じません。Youtubeも問題なく視聴できます。mineoの1.5Mbpsはさらに速いわけですから、まったくもって問題ないと思います。
ただし、mineoはMVNOであるため、平日の昼12時台は1.5Mbpsまで速度が出ないこともあるかもしれませんので念のため申し添えておきます。
パケット放題Plusに詳細については、過去記事にもありますので、参照してください。
とりあえず私は、現在は楽天モバイルの無料期間ですので、
・povo2.0 + 楽天モバイル
で0円運用し、楽天の無料期間が終わったら、
・povo2.0+マイネオのパケット放題Plus
に移行しようと考えています。
いやあ、選択の余地がある人生って楽しいですね!