今回は地理雑学のお話。
みなさん、世界で一番長い名前の都市(市町村)はご存じでしょうか?
以前このブログで、世界一長い名前の湖の話をしたことがありますが、
いやいや、そんなの覚えられないし、実際に会話の中では使えないよね、という感じですよね。
でもですね、湖の名前よりももっと頻繁に使われるであろう都市名で、さらに長い名前があるのです。
世界一長い都市名はタイの首都・バンコクの正式名称
中学生の地理の時間に「タイの首都はバンコク」と習いましたが、私はそのとき、タイの首都で博覧会をやったら「バンコク博覧会」だなと思いました。(←どーでもよい)
でも、実はそのバンコクという名前は正式名称ではなく、日本や一部欧米での呼び方だそうです。タイの国民の間では、バンコクは「クルンテープ」と呼ばれているそうです。全然違いますね。
でも、その「クルンテープ」という言葉自体も、省略語であり、正式名称はこれです。
■タイの首都・バンコクの正式名称
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
これが「世界一長い都市名」であり、「世界一長い首都名」になります。
いや、だから長すぎだって・・・・
というか、「バンコク」がどこにも入ってません。
ちなみに、英語で書くと、
Krungthep Mahana Korn Amone Ratchasna Koshin Mahintara Yuttayama Hardy Rock Pop Noppa Ratchastany Bryrom Udomra Chaniwait Maha Saturn Amone Piman Awatan Satit Sakka Tattiya Wisanukam Prasit
なんと163文字もある!
そしてタイ語で書くと、
です。もちろん、私は読めません!(`・ω・´)キリッ
正式名称の意味
このバンコクの正式名称は、以前書いた世界一長い湖の名前と違って、複数の言葉の組み合わせになっています。この言葉にはちゃんと意味があるんです。
イン神がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、天使の大都。
※Wikipediaより引用
なるほど。その都市がどれだけ偉大かということを示した言葉なのですね。素晴らしいです。
世界で2番目に長い都市名
これが調べるの大変でした。こういう統計って無いんですよね。「世界一」は有名になりますが、2番目を話題にしている人がいない。
どうせなら5位ぐらいまでランキングを作りたかったですが、無理っぽいです。
さて、世界で2番目に長いと思われる都市名は、おそらくこれ。イギリスにある村、
ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴホ
(Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch)
だと思います。アルファベットで58文字。
バンコクの163文字よりは遥かに少ないですが、バンコクは複数語で構成されているのに対し、ランヴァイル(以下略)は一語で58文字です。実際、一語の地名としては世界で最も長い地名として知られています。
ちなみに、この村にある駅の名前も同じで、こちらは長い駅名としてギネスブックに載っています。
次は、世界で3番目に長いと思われる都市名です。私が探した感じではおそらくこれではないかと。フランスのマルヌ県にある、
サン=ルミ=アン=ブズモン=サン=ジュネ=エ=イソン
(Saint-Remy-en-Bouzemont-Saint-Genest-et-Isson)
ハイフンをカウントして45文字。
ハイフンをカウントしないと38文字となってしまい、同じフランスの別の市と並ぶのですが、このハイフンは都市名の一部なので、45文字で問題ないとします。(←何の審査員のつもりだ)
名前は長いけど人口は600人弱の小さな市のようです。
19世紀以前に3つの村が統合して成立した市で、名前の意味は、
「サン=ルミ=アン=ブズモン、サン=ジュネ、およびイソン」
と、元の3つの村の名前を連ねたものらしいです。これはわかりやすいですし、長くなるのも当然ですね!
うーん。世界一長い都市名ランキングはこんなところです。候補はありますが、自信が無いので、ここまでにしましょう。
続けて、日本一長い都市名に行こうと思いましたが、長くなったので、また別の機会に。