絶滅危惧種のミゾゴイが新宿駅前に?! というかミゾゴイってどんな鳥?

2020年6月24日

5月の話ですが、JR新宿駅前にとんでもない鳥がいたようです。
ツイッターユーザーの枯蛇さんと言う方が発見してツイートしたところ、すごい反響があってニュースにもなっています。

 
ナニコレ?!

(先日の白い風船と同じ反応でスミマセン)



これ、鳥なんですか? めちゃくちゃ違和感があるんですけど。置物だと言われた方がすんなり信じられます。異世界の生物みたい。

 

新宿駅前にいたのは「ミゾゴイ」という鳥

最近思うのですが、ネットによる『集合知」ってすごいですよね。あっという間に正体が判明しています。このツイートのコメントで、この鳥がミゾゴイであるというアドバイスがありました。

私は鳥に種類には詳しくないので、たとえトンビがいたとしても、それがトンビだと明言はできないのですが、これを見て即座にミゾゴイだということがわかるのはすごいですね。

ミソゴイというのは非常に珍しい鳥のようで、Yahooニュースまで載ってしまいました。

で、記者が鳥類の調査研究を行うNPO法人バードリサーチに確認したら、「ミゾゴイで間違いない」とのことです。

 

ミゾゴイってどんな鳥?

ということで、私も少し調べてみました。

ミゾゴイというのは、ペリカン目サギ科の鳥類で、全長が約50cm、翼長は約25~30cmぐらいの鳥です。かなり希少な鳥のようで、環境省の絶滅危惧II類に指定されています。全世界でも1000~2000羽ぐらいしかいないとか。



昔(1960年代)はもっと身近に生息していたらしいのですが、森林破壊などが原因で数が減ったみたいですね。ミゾゴイは主に日本で繁殖するのですが、寒いのが苦手なのか、冬場はフィリピンなどの南に渡り、越冬するそうです。

ミゾゴイの成長(環境省のパンフレットより引用)

 
ん? 枯蛇さんの写真とかなり違うような? これでよくミゾゴイだってわかりましたね(^_^;)

でも、ツイッターのコメントの、

を読むと納得してしまいますね。これは危険を感じたミゾゴイが木の枝に擬態してるんだ。最初に感じた違和感はこれか。でも、こんな都会の真ん中で木の枝に擬態してもねー(笑)

で、なんでそんな鳥が新宿駅に居たかという話なのですが、専門家によると、「山地の、落葉広葉樹林で観察されることが多く、湿潤な環境を好む」らしいので、こんな都会のど真ん中に現れることは珍しいそうです。

渡りの途中でトラブルかも、という話ですが、まあこればっかりは本人(本鳥?)に聞かないとわからないですよね(笑)

駅の前だから誰かと待ち合わせかな?

それとも新宿駅の伝言板にXYZ??