小惑星

宇宙・天体観測

小惑星ベンヌのサンプルが入ったカプセルが9/24に地球へ。小惑星探査機オサイリス・レックス(OSIRIS-REx)【NASA】

今回はNASAの小惑星探査機オサイリス・レックス(OSIRIS-REx)のお話。現在、オサイリス・レックスは小惑星ベンヌから採取したサンプルを抱えて地球に向かっています。サンプルの地球到達は2023/9/24。明後日です。 って、、、 ずいぶんとブログの更新をサボってしまいましたね(汗) 以前のようにはいきませんが、少しずつペースアップしていきますね。   小惑星探査機オサイリス・レックス(OSI...
宇宙・天体観測

DART計画成功!衝突の瞬間の映像や衝突後の小惑星の軌道について

先日、NASAが勧めているDART計画のお話を書きましたが、そのミッションが終了し、無事成功したことが確認されました。 いやあ、素晴らしい。これで条件付きではありますが、将来地球が小惑星と衝突しそうになったとき、回避する方法がひとつ確立したことになります。歴史的な快挙ですね! 今回は、そのDART計画の概要のおさらいと、衝突の瞬間の映像、その後の小惑星の動きなどを紹介したいと思います。   DAR...
宇宙・天体観測

小惑星の軌道を変えろ! 探査機DARTを小惑星ディモルフォスに衝突させる実験、9/27に実施

今回は地球を小惑星など天体の衝突から守るためのNASAのプロジェクト「DART計画」のお話です。   地球は常に危険にさらされている 地球の周りにはたくさんの小惑星がびゅんびゅん飛んでいます。飛んでいる、というよりは、一緒に太陽の周りを回っている、という表現が正しいですね。といっても、みんなお行儀良く同じ方向に向かって移動しているわけではなく、細長い楕円形の軌道だったり、惑星や衛星の引力で不規則に...
宇宙・天体観測

史上初、小惑星エレクトラに3つ目の衛星を発見。2つ以上の衛星を持つ小惑星一覧

今回は小惑星の衛星のお話。 一昔前、小惑星には衛星は存在しないと言われていたのですが、近年の観測技術の向上により、今では何百もの衛星が発見されています。 そして新たに3つの衛星を持つ小惑星が登場しました。 今回は、3つ目の衛星が発見された小惑星 エレクトラの話と、2つ以上の衛星を持つ小惑星の一覧を掲載します。 小惑星エレクトラに3つ目の衛星を発見 これは、チリのパラナル天文台にあるヨーロッパ南天天...
宇宙・天体観測

小惑星ベンヌ、2135年に地球に大接近。衝突回避のため軌道を変える「HAMMER」計画とは?!

昔、映画「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」を見て、作中では無事だったものの、地球に接近する小惑星の恐ろしさや人類の非力さに愕然としたものですが、2021年現在にあっても、その脅威は変わらず存在しています。 今日、こんなニュースを発見しました。   地球近傍を公転する小惑星ベンヌが、(天文学的には)割と高い確率で地球に衝突しそうだという話です。 それは2135年の話であり、確率も1750分の...
宇宙・天体観測

小惑星2020 SOは、1966年に打ち上げられて行方不明になっていたロケットだった

サーベイヤー2号とアトラス-セントールロケット ちょっと昔の話。1966年9月20日、アメリカのケープ・カナベラルからアトラス-セントールロケットで月面探査機・サーベイヤー2号が打ち上げられました。 サーベイヤー2号は、アポロ計画の前調査を行うため、月面に着陸して月面の写真を地球に送信する予定でした。 しかし、サーベイヤー2号は、月に行く途中、セントールと分離した後に軌道修正に失敗。1966年9月...
宇宙・天体観測

はやぶさ2、小惑星1998KY26へ新たなる旅路。1998KY26の物理特性や軌道などについて

祝・はやぶさ2帰還&サンプルリターン成功 小惑星探査機はやぶさ2の無事帰還とリュウグウからのサンプルリターン成功。おめでとうございます♪ 2020年12月6日のウェブ中継は私も観ており、夜中に一人で拍手しておりました。 素晴らしい成果ですよね。小惑星に行って帰ってくるだけでも大変なのに、そこから砂やガスを拾ってくるなんて。まさに歴史的偉業。分析によりこれからいろんなデータが出てくると思いますが、き...
宇宙・天体観測

小惑星「2018VP1」が地球に衝突?! その確率0.41%。2020年11月2日

2018年に発見された「2018 VP1」という小惑星が地球に向かってきているみたいですね。 2020/7/2には関東で大火球が目撃されて結果隕石でしたし、つい数日前も同じように火球が目撃されています。さらに、2020/8/16には車サイズの小惑星「2020QG」が地球の上空3000kmを通過したとのこと。天文学的には3000kmなんて無いに等しい距離ですよね。 そして、今回の小惑星「2018VP...
宇宙・天体観測

太陽系で最も遠い天体・「2018 VG18」ファーアウトとファーファーアウトの発見。広がる太陽系

今回は太陽系でも最も多い場所にある天体のお話です。 冥王星よりも遠くの太陽系・太陽系外縁天体 私が子供のころ、太陽系の最果てと言えば9番目の惑星である冥王星で、そこから先は太陽系の外側になると思っていました。 これは、私が無知だったからではなく、当時は人類全体がそういう認識であり、冥王星までが「太陽系」だったのです。その半径は39.4au。すなわち地球と太陽の距離の39.4倍の半径の円。それが太陽...
宇宙・天体観測

小惑星”1998 OR2”が2020/4/29に地球に最接近。「潜在的に危険な小惑星」の衝突の可能性について

先日、地球に近づいているアトラス彗星のお話を書きましたが、今回は同じく地球に近づいている小惑星のお話です。   小惑星「(52768)1998 OR2」が2020年4月29日に地球に最接近 地球に小惑星が接近しています。最接近日は2020年4月29日。 接近している小惑星は、名前はまだ付いていないのですが、小惑星番号が(52768)、仮符号は「1998 OR2」。この仮符号から、1998年に発見さ...