北海道の東側って何があるか知っていますか?
オホーツク海? それもそうですが、知床の東側には海だけじゃなく島があります。そうです。みなさんご存じの北方四島ですね。でも、そのさらに東にたくさんの島があるのを知っていますか?
ちょっとGoogleEarthで見てみましょう。
このように、北海道から遙か東、ロシア連邦の繋がるカムチャッカ半島の近くまで、島々が連なっています。これらは「千島列島」と呼ばれています。
この島々は、有史以前から、アイヌが先住していた関係で、全ての島に北海道と同じようなアイヌ由来の島名がついています。
北海道から近い方から順番に、
国後島 – 択捉島 – 得撫島 – 知理保以島 – 武魯頓島 – 新知島 – 計吐夷島 – 宇志知島 – 摺手岩 – 羅処和島 – 松輪島 – 雷公計島 – 牟知列岩 – 捨子古丹島 – 知林古丹島 – 越渇磨島 – 春牟古丹島 – 温禰古丹島 – 磨勘留島 – 志林規島 – 幌筵島 – 阿頼度島 – 占守島
(歯舞群島と色丹島は千島列島には入らないらしい)
これら全てにアイヌが定住していたわけではありませんが、最もカムチャッカ半島に近い占守島にもアイヌが住んでいたみたいです。アイヌの人たちって、ものすごく生活圏が広かったんですね。そこまで遠いと北海道との行き来は難しいでしょうから、どういう形で言葉や文化が伝わってたんでしょう? それともガラパゴス化してたんでしょうか。そのうち、そういう視点でも調べてみたいと思います。
現在はロシア連邦が実効支配しているため、なかなか行くのは難しいでしょうが、今の時代は便利なモノがあるので、利用しない手はありません。そうです。GoogleEarthでお散歩してみましょう。
今回紹介したいのは、千島列島の東から6番目の島。「温禰古丹島(おんねこたんとう)」です。
この島がですね。すごいんです。近づいて上空から見ると、、、
まるでロールプレイングゲームのマップを見ているみたいです(笑) 島の大きさと比較しても巨大な湖、そして、その真ん中にそびえる円錐形のキレイな山。なんとダイナミックで幻想的な絵なのでしょう? カメラマンとして写欲が刺激されます。この湖は幽仙湖、山は黒石山というらしいです。
有史以来、ここは基本的には無人島ですが、昔はアイヌが狩りをしに訪れたりしたようで、穴居の跡があるそうです。
GoogleEarthに写真も掲載されていたので、ちょっと引用させていただきますね。これはCGではなく本物の写真です。
いやあ、すごいです。やっぱり写真が撮りたいな。秋の風景とかも良さそう。
こんな素晴らしい大自然の中で狩りをしていたアイヌの人たち・・・・。いったいどんな生活をしていたのか。この島の名前「温禰古丹」は、おんね・こたん→大きな・集落という意味です。アイヌ人には文字という文化が無いため資料が残ってないだけで、大昔はたくさんの人が住んでいたのかもしれません。
いろいろ想像が拡がっていきますね。