北海道の東の方に阿寒湖という温泉街で有名な湖があるのですが、その横に道東を代表する秀峰・雄阿寒岳があります。「なんとか富士」と呼ばれてもおかしくないぐらいキレイな円錐形をしており、その雄大な姿はどの方角から見ても美しいのですが、標高が1370mしかないせいなのか「日本百名山」には選ばれておりません。(1500m以上が基準)
この衛星写真を見ても分かると思いますが、この雄阿寒岳が隆起する前は、阿寒湖はもっと大きかったんですね。今から約1万年前の大きかった阿寒湖は、雄阿寒岳の隆起によって分断され、現在の阿寒湖、パンケトー、ペンケトーの3つの湖になりました。
この雄阿寒岳、先に説明したとおり、1370mという高さなので、北海道の山々と比べても高い方ではありません。でも、不思議なことに、ものすごく広い範囲でその姿を眺めることが出るのが特徴です。今回は、雄阿寒岳がキレイに見えるビューポイントを紹介します。
国道241号線 双岳台付近
国道241号線の阿寒横断道路の最高点付近に、「双岳台」というパーキングエリアがあり、雄阿寒岳、雌阿寒岳と2つの山が見れることからその名が付いた場所なのですが、一時期、木々に囲まれてまったく山が見れなかった時期があり、この写真は少しズレたところの路側帯に路駐して撮った写真です。
でも、いま(2017/2/20)ストリートビューで確認したら、双岳台からもちゃんと山が見れてましたね。クレームがついて木を切ったのかな?(笑)
このポイントが雄阿寒岳の全景を最も近くで見れる場所だと思います。
阿寒湖温泉街
先ほどの双岳台とはまったく逆の場所からの眺めになります。阿寒湖の温泉街から見る雄阿寒岳。
この写真は阿寒湖温泉のホテルの窓から撮影したものなので、少し視点が高いですが、湖畔から見てもしっかりと雄阿寒岳を見ることができます。紅葉の時期は湖畔の紅葉とその向こうに見える雄阿寒岳がとても絵になります。そういう写真も撮ってあるので、そのうち紹介しますね。
阿寒湖畔スキー場~白湯山山頂
阿寒湖温泉街から少し離れたところにスキー場があって、そのスキー場が白湯山(はくとうざん)という山の登山道入り口になっています。スキー場の上の方からでも素晴らしい景色が見れますが、更にその上、白湯山山頂から見た風景は圧巻でした(上の写真)。スキー場から上はクルマでは行けませんが、軽装でも登れる山です。
鶴居村市街地の北の方
鶴居村市街地の北の方です。アバウトな表現ですが、正確な場所を忘れてしまいました(汗)。冒頭で紹介した写真になります。
鶴居村市街から、道道53号線を北の方に向かうと、左の方に開けた場所があり、上の写真のように美しい雄阿寒岳の姿が見られます。このときはたまたまそこを通ったときに偶然発見したビューポイントです。今度行く機会があったら、また探してみます。
多和平展望台
いきなり遠い場所になるのですが、以前紹介した標茶町の多和平展望台からも雄阿寒岳が見られます。私はここの風景が大好きです。上の写真がそれですが、遠くに見える山々が右から、雄阿寒岳、少し離れて雌阿寒岳、すぐに阿寒富士、少し離れて徹別岳です。
陸別町カラヤン峠
すみません、写真はありません。
今度は十勝の陸別町です。そんなところからも見られるんですよね。オンネトーから陸別に抜ける道道の途中にカラヤン峠という場所があるのですが、その山頂付近の展望台から眺めると、上の多和平の逆の位置関係で似たような風景が見られます。すごいスケールの話ですよね。
ただ、この展望台、私が行ったときは木が生い茂っていて、あまり広範囲に風景を眺めることが出来ませんでした。なので、双岳台のときと同じように少しずれたところに路駐して写真を撮った記憶が・・・(危ないので真似しちゃいけません)
その他
上記以外にも、
・中標津町の開陽台
・美幌町郊外
・釧路町の細岡展望台
でも見ることができたはずです。
ただ、さすがに遠いので、「見えるだけ」という感じですね(笑)
以上です。
さてさて、あなたはどの雄阿寒岳を気に入っていただけるでしょうか?