新闇狩人/坂口いく・細川真義 感想 名作が21年の時を超えて復活

2020年5月25日

    新闇狩人イメージ  コミックナタリーより引用
    新闇狩人イメージ  コミックナタリーより引用

今日は、先日読んだ小説のレビューを書くつもりだったのですが、あまりにも衝撃的なことがあったので、予定を変更します。

1988年から1990年にかけて月間少年ジャンプで連載していた坂口いくさんの漫画「闇狩人」が、なんと今年(2016年)の4月に復活していました! 連載としては26年ぶり。連載終了後に描かれた読み切りの外伝から計算しても21年ぶりとなります。

闇狩人は、時代劇の必殺シリーズをモチーフにした現代が舞台の漫画。いわゆる「必殺仕事人現代版」です。作者の坂口いくさん自身があとがきか何かでそう言ってました。
主人公は漫画家志望の高校生・間 武士(はざま たけし)。普段は気の弱そうな普通の高校生なのですが、情報屋を通じて闇の仕事を引き受けると、ガラッと雰囲気が変わり、晴らせぬ恨みを代わりに晴らす「闇狩人」となります。時代劇の必殺シリーズは、自分の表の仕事に関連した身近なモノを武器としてましたが、この闇狩人も同じで、漫画家志望の間(はざま)はステンレスの定規とペンが武器でした。



このシリーズは、ストーリーの構成が上手く、長編モノは特に読み応えがありました。京都を舞台にした「京に哭く鬼」は、本当に見事でしたね。この部分だけでも映画化してくれないかと思ったぐらいです。
ただ、少し残念だったのは、全体的に絵が「カワイイ」感じになっていて、闇の世界を描いているのに、少し迫力に欠けたことでしょうか。悪役までも、なんとなく可愛い感じで(笑) でも、このシリーズはものすごく気に入っていて、連載終了から26年を経過した今でも、私はコミックを愛蔵しています。

さて、そんな闇狩人が、密かに復活していました。
月刊ビッグガンガン2016年4月号から連載がスタートしており、今月の8月号ですでに5話になっています。先日、同雑誌に載っているハイスコアガールという漫画を読んだので、それについて調べていてこの事実に気がつきました。まったくもって、

「なにぃぃぃぃーーーっ!!!」

という感じでしたね(笑)

で、調べると、原作は同じ坂口いくさんですが、作画は細川真義さんに変わっていました。ビッグガンガンの公式サイトを見たら、ラッキーなことに第1話が公開されていたので、さっそく読んできました。

月間ビッグガンガン公式サイト・新闇狩人コーナー



当然ですが、主人公は変わっていましたね(笑)
漫画家志望の高校生というところまでは一緒ですが、今度はなんと、

女子高生!!

女性が主役の仕事人モノというのは新鮮かもしれません。この1話を読んだ感じでは、前作とストーリー構成は同じ感じですね。でも、絵が、、絵が、、、

今度の方が上手い!

これは楽しみです。
8月25日にはコミックの1巻が出るそうなので、珍しく紙ベースで買って、昔の闇狩人の横に並べたいと思います。