プレーケストーレン。高さ600mの断崖絶壁、超展望一枚岩からノルウェー・リーセフィヨルドを眺める

2021年6月29日

プレーケストーレンとリーセフィヨルド。Stefan Krause氏による撮影。Wikipediaより引用

 
風景カメラマンの憧れのひとつは、「すごく高いところから雄大な風景を撮ること」です。
そのような条件を満たす場所として、これ以上の場所があるでしょうか?

「プレーケストーレン」

ノルウェー・リーセフィヨルドの雄大な風景の前にそびえ立つ、高さ604mの一枚岩です。

 



プレーケストーレンについて

冒頭の写真をご覧ください。信じられない場所に人がいますよね。この飛び出している約25m四方の岩が「プレーケストーレン」と呼ばれている場所です。まるで演説台のように張り出しているため、「プレーケストーレン(Preikestolen=ノルウェー語で演説台)」と名付けられました。

なんと高さは604m。これが一枚の岩なんだそうです。なんというスケールでしょうか。

別角度から見た画像がこちら。

プレーケストーレン。Stefan Krause氏による撮影。Wikipediaより引用

この雄大な風景もすごいのですが、なにがすごいって、こんな高さの絶壁の上に「柵も手すりもない」というのがものすごいインパクトです。ノルウェー有数の観光地なのですが、これでいいのか・・・

それでもですね、

ノルウェーにあるプレーケストーレンの断崖絶壁。Svein-Magne Tunli氏による撮影

拡大

みんなわざわざギリギリのところまで行って景色を楽しんでいます!!
高いところが苦手な私には無理です!!

場所はここ。

私は土地勘がありませんが、近くにスタバンゲルという都市があり、そこからのアクセスになるようです。フェリーとバスを利用して2時間ほどで山の中腹まで行き、最後は1時間半のトレッキングでプレーケストーレン到着、という感じ。

Googleのストリートビューにもありましたので、シェアします。

これはすごいですね。ストリートビューっていろいろなことに使えますが、まさに今そこにいるような感覚になってきます。やっぱり怖い。というか「密」だなあ・・・

 



フィヨルドの地形とリーセフィヨルド

このプレーケストーレンからの見えているのは、雄大な川のように見えますが、これは川ではありません。「フィヨルド」と呼ばれる「入り江」なのです。

このあたりを衛星写真で見るとこんな感じになります。

まるで地面を彫刻刀で削ったような地形ですよね。まさにその通りで、氷河期に山の上に堆積した厚さ数千mの氷が、氷河の終わりに海に滑り落ち、地面を削ってしまった結果、こんな地形になってしまいました。まさに神の造形、天然の芸術です。

そうして出来た入り江=フィヨルドはそれぞれ名前が付けられており、このプレーケストーレンがあるフィヨルドは「リーセフィヨルド」と呼ばれています。ノルウェー語で「光のフィヨルド」という意味らしいです。全長はなんと42km! それでも入り江というのか。

このリーセフィヨルドがどれだけ雄大な場所かというのがよく分かる画像がありましたのでシェアします。
ストリートビューに載っていたドローンで見たリーセフィヨルドです。

これは素晴らしい。神の視点ですね。
いやいや、ストリートビューが神なのかも。

先ほどのプレーケストーレンの画像よりも高い位置なのに、こちらの方が怖くないです。不思議。

 
いやいや、世界にはまだまだ私が知らない風景がたくさんあるんだなぁ。
今回これを調べていたら、ノルウェーに行きたくなりました。スタバンゲルという港町も良い雰囲気なので、そこに滞在してフィヨルド観光も楽しそう。

いつの日か、そんな旅もしてみたいですね。