十勝岳で火映を確認!気象庁の火山監視カメラの画像をつなぎ合わせた動画が幻想的すぎる

2021年3月以降、ときどき確認されている十勝岳の火映。気象庁の火山監視カメラの画像を引用

火山噴火の前兆? 十勝岳で火映を連日確認

 
北海道の十勝岳の火口で、ここのところ火映が確認されているようです。

札幌管区気象台の報道資料によると、



昨日(8日)19時44分頃から23時09分頃にかけて62-2火口付近で微弱な火映を観測しました。この現象は、高温のガス噴出や硫黄の燃焼等によるものと考えられます。火口周辺は火山ガスの濃度が高くなっている可能性がありますので注意してください。<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
引用元

とのことです。

火映(かえい)というのは、火口付近がぼんやり明るく見える現象のことです。
十勝岳は活火山であり、美瑛町や上富良野町の国道付近から見ると、常に噴煙が上がっているのがわかるのですが、火映が観測されるのは珍しく、2020年6月に観測されるまでは20年ほど見られなかったそうです。

それが今年(2021年)3月以降はときどき観測されており、しかも最近は連日ということなので、少し不気味ですね。

ただ、同じ報道資料によると、

今回の現象の前後で、火山性地震の増加や火山性微動は観測されず、地殻変動にも特段の変化は認められません。また、火映が観測された62‐2火口やそのほかの火口の状態にも特段の変化は見られていません。

とのことなので、注意が必要ではあるものの、急激に深刻な状態になるものではなさそうです。

ちなみに、十勝岳の62-2火口はここにあります。

富良野市のすぐ近くですね。火口のすぐ近くに十勝岳温泉の宿が何軒かあります。私も凌雲閣には何回も行きました。絶景の露天風呂が最高です。かなり火口の近くなので心配です。

 

気象庁の火山監視カメラの画像をつなぎ合わせた動画が幻想的すぎる

さて、実は今回の記事の本題はこちらだったりします。



気象庁では火山監視のために定点観測の監視カメラを設置しているのですが、天気予報でおなじみのウェザーニュースが、そのカメラの画像をつなぎ合わせて動画を作成しました。

それがこちらです。

 
これ、なにげにすごいです。
昨日(2021年4月11日)の17時から22時までの画像が18秒間の高速スライドショーになっているのですが、途中から日が暮れて夜になり、火映がユラユラと光り出し、空には星がすごい勢いで流れていきます。

大きな噴煙が怖いとか、火映が不気味とかいろんな感想があるのですが、空を流れていく星があまりにも幻想的で見入ってしまいました。

ウェザーニュースさん、グッジョブです!!

 
さてさて、十勝岳の火山活動については、今後も警戒が必要ですので、付近の皆さんはご注意をお願いします。