新型流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅲ IMERU」紋別港で本日就航(2021/1/9)。その魅力やガリンコ号の歴史など

2021年1月12日

オホーツクタワーから撮影した流氷の紋別港。2013年3月撮影

北海道紋別市と言えば、流氷観光で有名なのですが、本日、流氷観光の目玉である流氷観光船の新型が就航したそうです。その名も、

「ガリンコ号Ⅲ IMERU」

こちらが本日のニュース動画です。

素晴らしい。3代目のガリンコ号も流氷を砕くドリルは健在ですね!


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ガリンコ号について

まずはガリンコ号の説明を。「ガリンコ号」というのは、北海道紋別市にある観光船の名前で、

・ガリンコ号 1987年(昭和62年)2月就航
・ガリンコ号Ⅱ 1997年(平成9年)1月就航
・ガリンコ号Ⅲ IMERU 2021年(令和3年)1月就航

と、今回のIMERUで3代目になります。このそれぞれについて簡単に説明しますね。

 

初代ガリンコ号

紋別海洋公園内に展示されている初代ガリンコ号。wikipediaより引用

総トン数:39トン
全  長:24.9m
全  幅:7.6m
旅客定員:70名
速  力:3~4ノット

初代ガリンコ号は1996年に退役していますが、紋別市の紋別海洋公園内に今でも実物が展示されています。この船の魅力はなんと言っても前方についてる大きな4本のドリル。アルキメディアン・スクリューと呼ばれるこれで流氷をバリバリと砕きながら航行します。

元々はアラスカ油田開発のために三井造船が建造した実験船で、紋別で第二の人生を送る際に観光船として改造されています。1987年の紋別就航時は定員が32名という微妙なものだったのですが、翌年改造されて定員が70名になっています。

最長で沖合2kmまでしか航行できない船ではあるものの、これが世界初の流氷砕氷船ということで、現在は北海道遺産になっています。

 

ガリンコ号Ⅱ

紋別港にクルーズから帰港したガリンコ号Ⅱ。2013年3月撮影

総トン数:150トン
全  長:35m
全  幅:7m
旅客定員:195名
速  力:11ノット

これは私も乗ったことがありますし、一時期道東に住んでいたので何度も見に行っています。
実験船を流用した初代と違い、最初から観光船として建造されたため、定員も195名と増え、暖房がある快適な客室もあります。(なんと、売店や自販機もある)

観光船としては別物になりましたが、前方にあるアルキメディアン・スクリューは健在。砕氷能力もアップして氷厚40cmの氷を割りながら進むことができるようになっています。また航続距離も長くなり、沖合10kmまで航行できるようになりました。それに伴い、夏期のクルーズも開始されています。

今年度で退役する予定らしいですが、2021年3月まではガリンコ号Ⅲ IMERUと2隻体制で運航するようです。

 

ガリンコ号Ⅲ IMERU(イメル)

紋別港に入港する「ガリンコ号Ⅲ IMERU」。2020/11/24。公式動画より引用

 
そしてこれが本日就航した新しい流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅲ IMERU(イメル)」。「イメル」というのはアイヌ語で「稲光」「雷」という意味で、公募で決まったそうです。

定員はⅡの2割増し、速度は1.6倍とのことで、Ⅱよりも遠くまで行けるので、流氷に会える確率が高くなるとのこと。(私が以前Ⅱに乗ったときは流氷に会えなかった(涙))

詳しい情報はまだあまり公表されておりませんが、イマルの公式ブログがあって、大分県の三浦造船所における建造時の貴重な写真を見ることができます。

 
また、大分県での進水式や、北海道の紋別港までの旅路が動画として公開されていたのでシェアします。

この動画、素晴らしいですね。ドローンで撮影したりとても良い映像がたくさんあります。特に清水港での夕方の航行シーンが美しい。かなり気合いを入れて作った動画ですね。永久保存版です。

コロナ禍で暗いニュースが多いのですが、こういうのは勇気がわいてきますね!
私もいずれ乗りに行こうと思います!

 

おまけ ガリンコ号の前身・試作艇1号機

ガリンコ号の前にこんな試作艇があったそうです。

ガリンコ号の前身・試作艇1号機。オホーツク・ガリンコタワー株式会社の公式サイトより引用

 
こんなんでも水上を航行できるようです(笑)
カワイイ! うちにも欲しい!
 


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