北海道で一番短い道道(県道)は、遠別町にある道道393号遠別停車場線

国が管理している道路を「国道」、県が管理している道路を「県道」といいますが、同じ地方自治体でも北海道は「県」ではありませんので、県道は「道道」といいます。これ、慣れてない方にはかなり違和感があるのではないでしょうか。ちなみに、読み方は「みちみち」ではなく「どうどう」です。

今回はその道道のお話。

ちなみに、この記事のタイトルに「北海道で一番短い道道」という言葉がありますが、道道というものは北海道にしかありませんので、実は「北海道で」という言葉が蛇足です。「一番短い道道(県道)は、遠別町にある北海道道393号遠別停車場線」でも、まったく意味は変わりません。ついでにいうと、「世界で一番短い道道」でも同じ意味になりますね(笑)

 

北海道で最も実延長が短い道道

日本一短い国道は神戸市にある国道174号で、神戸港から国道2号線までの187mしかありません。国道でも県道でも、このように港から幹線道路、駅から幹線道路などの路線は短いものが多いです。

今回紹介するのは道北・遠別町にある道道393号遠別停車場線なのですが、そこも同じで、旧国鉄遠別駅から国道232線までの短い区間しかありません。その実延長は、

42m !

北海道には現在867路線の道道がありますが、この道道393号線は、その中で最も実延長が短い路線になります。

場所はここ。

 
航空写真で見ると、ここからここまでが道道393号線になります。

黄色い線が道道393号線の実延長部分(国土地理院ウェブサイトの空中写真を引用し改変)

 
なんと住宅3軒分の距離!

Googleマップのストリートビューで見ると、こんな感じです。

このアングルの足下から突き当たりの「止まれ」の標識のところまでが道道393号線になります。コンパクトですね!

短い道道ランキング

他に短い国道がどんな感じなのか気になったので、短い道道を調べてみました。
題して「短い道道ランキング」
実はこれ、あまり良い資料がネット上になかったので、結構大変な作業でした(汗)

短い道道ランキング

第1位 道道393号 遠別停車場線 42m
第2位 道道400号 小頓別停車場線 46m
第3位 道道374号 栗沢停車場線 50m
第3位 道道322号 砂川停車場線 50m
第5位 道道1151号 新紋別空港線 55m
第6位 道道386号 有珠停車場線 56m
第7位 道道669号 中標津停車場線 68m
第7位 道道1131号 美唄停車場線 70m
第9位 道道290号 追分停車場線 80m
第10位 道道575号 鵡川停車場線 90m 

※数字は実延長です

思ったより短い路線が多いですね。道道1151号以外はすべて停車場線です。やっぱり駅と幹線道路との間の道道が短くなりがちなんですね。

 

日本一短い都道府県道

ついでなので他県のも調べてみました。全国で一番短い都道府県道は?!

長野県道162号上田停車場線 実延長7m!!

なななな、なんと! ななめーとる! 
Wikipediaには「起点である北陸新幹線上田駅前のロータリーから国道141号の上田駅お城口交差点までの7メートル」と書いてあります。行政のことはよくわかりませんが、それ、県道に指定する必要があるんでしょうか?? 昔はもう少し長かったようですが、ロータリーの整備で短くなってしまったようなことが書いてありますね。なるほど~

ちなみに、この県道は別の県道との重複区間も存在するため、総延長としては126mあるそうです。
う~む、道路って奥が深いですね。また小ネタを見つけたら投稿したいと思います。

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