今回はすごい空港のお話。
えーと、まずはこの映像をご覧ください。
見ました?
33秒しかない動画なので、是非見てみてください。
これを見たとき、私は思いました。
なんだこれは?!
映画か? CGか?!
ビーチから超低空飛行が見られるプリンセス・ジュリアナ空港
実は、今日、つい先ほどまで、
・世界で最も面積が広い空港、サウジアラビアのキング・ファハド国際空港
か、
・世界で最も忙しい空港、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港
という記事を書こうかと思い、いろいろ調べていました。でも、そんな中で、この動画を発見してしまい、これだー!!!といきなりテーマ変更(笑)
それだけインパクトがありました。
すごいですよね、これ。
これ、海水浴客がジャンプしたら手が届くのでは??
もちろん映画でもCGでもありません。
さすがにここまでの超低空飛行はあまりないみたいですが、いろいろと動画を見ると、この空港は低空飛行が日常茶飯事であり、どちらかというと「名物」といっても良い感じなのです。
こちらの動画もご参照ください。
少し長いのですが、最初の2~3分見ればだいたい分かります。
いいのか、これ(汗)
滑走路の本当にすぐ横に海水浴場があるのです。着陸の際はまあ良いとして、離陸の際のジェットのバックブラストは危険ですね。日本なら立ち入り禁止エリアになりそう。案の定、「世界で最も危険な空港」第4位に選ばれたらしいです。
でも海水浴客は、そのバックブラストも楽しんでいますよね。金網にしがみついて耐えるのがお約束になっているような(笑)
まあ、危険度はともかく、フォトグラファーとしては行ってみたい空港のひとつですねー、絶対面白い絵が撮れます。
セントマーチン島 プリンセス・ジュリアナ空港とは
では、プリンセス・ジュリアナ空港とはどんな空港なのでしょうか?
名前はとてもカワイイですよね。
まず、どこにあるかというと、中央アメリカのカリブ海に浮かぶリーワード諸島の中のセント・マーチン島になります。
この島は北半分がフランス領、南半分がオランダ領ということで、ひとつの島ですが「サン・マルタン島」(フランス読み)、「シント・マールテン島」(オランダ読み)という呼び方もあります。
そして、そのセント・マーチン島のオランダ領部分の西の端のある空港が「プリンセス・ジュリアナ国際空港」です。
元々軍用空港だったのですが、1943年に民間空港に転用され、その当時のオランダ王女「ユリアナ(ジュリアナ)」にちなんで、「プリンセス・ジュリアナ国際空港」という名前になりました。
滑走路は2,300m×45m(アスファルト)が一本。方向は10/28。ILSはありません。
小ぶりな空港ですが、観光地として人気なので、航空会社22社31路線が就航しています。
で、問題のビーチの部分ですが、衛星写真ではこんな感じです。
RWY10側のターニングパッドの外側に過走帯があって、そのすぐ外側に公道があり、公道と海の間の狭い部分がビーチとなっています。
これ、現在の安全基準を満たしていないような気がしますね-。
滑走路の外側は滑走路端安全区域(RESA)として部外者立ち入り禁止の緑地帯を確保しなければなりませんが、それがこの空港はまったくありません。
空港の安全基準もどんどん厳しくなっているので、この光景を楽しめるのはあとわずかかもしれませんね。
それにしても、世界にはいろんな空港があるんですね~
また面白いのが見つかったら紹介します!