今回は「狭い通り」のお話。
世界にはいろんな場所があるのもので、ちゃんと自治体が管理する公道であるにも関わらず、幅が1mに満たない「狭い通り」があります。今回はそんな通りを5つ紹介します。
イタリア・ベネチアのヴァリスコ通り(Calle Varisco)
まず最初はイタリアはベネチアの通り。ベネチアにはこんな感じの狭い道がたくさんあって、迷路のようになっているようです。こんなに狭くても、普通に生活道路として使われているようですね。
上の写真は「ヴァリスコ通り(Calle Varisco)」という通りで、最狭部(一番狭いところ)で53cmしかありません。肩幅が広い人なら、横向きにならないと通れませんね。日本語のサイトがほとんど無かったのですが、観光ガイドとかにも載っているようなので、わりと有名な通りなのかもしれません。
スウェーデン・ストックホルムのモーテン・トローツィグ・グレン通り
次はスウェーデン・ストックホルムにある「モーテン・トローツィグ・グレン通り(Mårten Trotzigs Gränd)」です。こちらは狭い部分で90cmと、上のヴァリスコ通りよりは広いのですが、観光地として有名であり、何よりも美しいので紹介させていただきました。
イギリス・エクセターのパーラメント・ストリート
今度はイギリスです。エクセターという街にある「パーラメント・ストリート」。この通りは最狭部で25inch=64cm。最も広い場所でも122cmしかありません。このパーラメント・ストリートが他の「狭い通り」と違うところは、全長が50mもあることです。
14世紀からある古い通りで、「世界一狭い通り」と言われておりましたが、2007年、後述のシュプロイアーホフ通りにその座を奪われてしまいました。
ドイツ・ロイトリンゲンのシュプロイアーホフ通り
こちらはドイツ・ロイトリンゲンにあるシュプロイアーホフ通りです。これは強烈です。見た目もすごいですが、最も狭い場所では、幅がなんと31cmしかありません。これで「通り」なんですか?!
反対側の写真がこちら。
これでも歴とした「公道」で、このシュプロイアーホフ通りは、「世界一狭い通り」として、ギネスブックに認定されています。ロイトリンゲン観光公社の職員が提案し、ギネスに申請したようですね。それが功を奏し、今では観光名所の1つになっているとのこと。
ただ、この狭さを作り出している隣の建築物が築300年とかで、老朽化が激しく崩れてしまいそうだとか。観光公社はその維持のために奔走しているらしいです(笑)
フランス・ガッサンのランドルノ(L’Androuno)
さて、最後は「フランスの最も美しい村」と言われている観光地・ガッサンにあるランドルノ(L’Androuno)通りです。
これも日本語のサイトが無く、詳細が分からないのですが、なんと、最も狭い場所で幅が29cm!! いや、それ通れないしょ?!
上の画像はWikipediaの英語ページに載っていたものですが、「どこに通りが?」っが思ってしまいました。念のために書いておきますが、写真中央よりやや右寄りにある「隙間」がランドルノ通りです。これ、「通り」って言うのだろうか・・・
これが本当に公道として登録されており、本当に幅が29cmなら、上で紹介したシュプロイアーホフ通りのギネスの記録を上回っていることになります。いつかギネスが書き換えられるのかもしれませんね。
以上です。
まだまだあるんだとは思いますが、統計データみたいに一覧できる資料がありませんので、とりあえず分かる範囲で5つ紹介しました。
もっと面白い「狭い通り」を見つけたら、追記しますね。