世界一狭い通り?! シュプロイアーホフ通り、パーラメントストリート、ヴァリスコ通りなど世界の狭い公道5選

2022年5月14日

今回は「狭い通り」のお話。

世界にはいろんな場所があるのもので、ちゃんと自治体が管理する公道であるにも関わらず、幅が1mに満たない「狭い通り」があります。今回はそんな通りを5つ紹介します。

 

イタリア・ベネチアのヴァリスコ通り(Calle Varisco)

ベネチアのヴァリスコ通り(Calle Varisco)

まず最初はイタリアはベネチアの通り。ベネチアにはこんな感じの狭い道がたくさんあって、迷路のようになっているようです。こんなに狭くても、普通に生活道路として使われているようですね。



上の写真は「ヴァリスコ通りCalle Varisco)」という通りで、最狭部(一番狭いところ)で53cmしかありません。肩幅が広い人なら、横向きにならないと通れませんね。日本語のサイトがほとんど無かったのですが、観光ガイドとかにも載っているようなので、わりと有名な通りなのかもしれません。

 

スウェーデン・ストックホルムのモーテン・トローツィグ・グレン通り

ストックホルムのモーテン・トローツィグ・グレン通り Mastad, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

次はスウェーデン・ストックホルムにある「モーテン・トローツィグ・グレン通りMårten Trotzigs Gränd)」です。こちらは狭い部分で90cmと、上のヴァリスコ通りよりは広いのですが、観光地として有名であり、何よりも美しいので紹介させていただきました。

 

イギリス・エクセターのパーラメント・ストリート

エクセターのパーラメント・ストリート J Morley, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

今度はイギリスです。エクセターという街にある「パーラメント・ストリート」。この通りは最狭部で25inch=64cm。最も広い場所でも122cmしかありません。このパーラメント・ストリートが他の「狭い通り」と違うところは、全長が50mもあることです。

14世紀からある古い通りで、「世界一狭い通り」と言われておりましたが、2007年、後述のシュプロイアーホフ通りにその座を奪われてしまいました。

 

ドイツ・ロイトリンゲンのシュプロイアーホフ通り

kathrin_gaisser, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons

こちらはドイツ・ロイトリンゲンにあるシュプロイアーホフ通りです。これは強烈です。見た目もすごいですが、最も狭い場所では、幅がなんと31cmしかありません。これで「通り」なんですか?!

反対側の写真がこちら。

Wirtu, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

これでも歴とした「公道」で、このシュプロイアーホフ通りは、「世界一狭い通り」として、ギネスブックに認定されています。ロイトリンゲン観光公社の職員が提案し、ギネスに申請したようですね。それが功を奏し、今では観光名所の1つになっているとのこと。



ただ、この狭さを作り出している隣の建築物が築300年とかで、老朽化が激しく崩れてしまいそうだとか。観光公社はその維持のために奔走しているらしいです(笑)

 

フランス・ガッサンのランドルノ(L’Androuno)

フランス・ガッサンのランドルノ(L’Androuno) Office de tourisme de Gassin, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

さて、最後は「フランスの最も美しい村」と言われている観光地・ガッサンにあるランドルノ(L’Androuno)通りです。
これも日本語のサイトが無く、詳細が分からないのですが、なんと、最も狭い場所で幅が29cm!! いや、それ通れないしょ?!

上の画像はWikipediaの英語ページに載っていたものですが、「どこに通りが?」っが思ってしまいました。念のために書いておきますが、写真中央よりやや右寄りにある「隙間」がランドルノ通りです。これ、「通り」って言うのだろうか・・・

これが本当に公道として登録されており、本当に幅が29cmなら、上で紹介したシュプロイアーホフ通りのギネスの記録を上回っていることになります。いつかギネスが書き換えられるのかもしれませんね。

 
以上です。

まだまだあるんだとは思いますが、統計データみたいに一覧できる資料がありませんので、とりあえず分かる範囲で5つ紹介しました。

もっと面白い「狭い通り」を見つけたら、追記しますね。

 
◆関連記事
100兆ジンバブエ・ドル紙幣と10垓ペンゲー紙幣。世界一大きな金額が書かれた紙幣