クラリネット壊しちゃったの「オ・パッキャマラード」には意味があった!「行進せよ、同志!」?!

「クラリネット壊しちゃった」の原曲「J’ai perdu le do」のレコードの歌詞カードと思われる

 
興味深い話題があったのでシェアします。
7月1日は「童謡の日」ということで、フランス大使館の公式Twitterがこんなツイートを。

なんと!
クラリネット壊しちゃったの「オ・パッキャマラード」には意味があったんだ?!

「オ・パッキャマラード(Au pas camarade)」→「行進せよ、同志!」

らしいです。

内容云々よりも、まず意味があったことに驚いてしまいました。
私はてっきり、クラリネットを壊してしまってテンパった子供が意味不明の奇声をあげているのかと(笑)


スポンサーリンク


というわけで、今回は童謡「クラリネット壊しちゃったの」のお話。

 

「オ・パッキャマラード」は「行進せよ、同志!」

前後のツイートを見ても関連する情報がなかったので、このフランス大使館のツイートはいきなり出てきたようですが、面白いですね、何を思ってこんなことを書いたんでしょう?

この話は新聞記事にもなっていて、私はその記事経由でこのツイートを知りました。

この記事、なぜか蓮舫さんの写真が載っていて、最初蓮舫さんが「オ・パッキャマラード」のツイートをしたのかと思ったら全然違いました。蓮舫さんは「いいね」をしただけです(笑)

「オ・パッキャマラード(Au pas camarade)」→「行進せよ、同志!」

これ、フランス語だったんですね。良い勉強になりました。

ただ、新たなる疑問が生まれました。この歌詞、おかしくないです? これ、クラリネットが壊れた話なんですよね。パパからもらった大事なクラリネットが壊れてしまって困っている子供の話です。そのサビの部分の歌詞が、

「オ・パッキャマラード(Au pas camarade)」→「行進せよ、同志!」

意味が繋がりません。
やっぱりこの子、テンパってる?!

 

フランス語の原曲「J’ai perdu le do」を聴いてみた

まず考えられるのは、この歌が日本に伝わって、日本語の歌詞を付ける際に、歌詞が大きく改変されたという可能性です。それを確認するには、その原曲を聴いてみる必要があります。

「クラリネット壊しちゃったの」の原曲は、フランスの曲で「J’ai perdu le do」というタイトルです。これが初めて音源として世の中に出たのは、1958年に発売された「Rondes et chansons de France No 4フランスのロンドと歌 第4番)」というレコードに収録されたものだそうです。なんと、Youtubeにその音源があったので、シェアしますね。すごいなYoutubeって。

 
歌っているのはリュシエンヌ・ヴェルネさんとレ・キャトル・バルビュさん。もちろん私は初めて聞いた名前です(笑)

さて、問題の歌の内容ですが、イラストと雰囲気からも分かるとおり、やっぱりクラリネットの歌のようです。でも日本語版と少し違っていて、クラリネットが「壊れてしまった」わけではなく、J’ai perdu le do=「ドの出し方を忘れてしまった」ということなんですね。

■日本語版
・クラリネットが壊れてしまった
・お父さんに怒られる!どうしよう!
・オ・パッキャマラード(行進せよ、同志)←???

■フランス語版

・クラリネットのドの出し方を忘れてしまった
・お父さんに怒られる!どうしよう!
・オ・パッキャマラード(行進せよ、同志)


スポンサーリンク


相変わらず最後には繋がりませんが(笑)、日本語版よりは良いような気がします・この部分の解釈はいろいろと説があるのですが、オ・パッキャマラード=「一歩一歩進もう、友よ」という解釈がスッキリしますね。前向きで素晴らしいです。

ただ、、ただですね。

実はこの歌、さらなる原曲があるようなんです。

 

原曲は軍隊で使われていた「La chanson de l’oignon(玉葱の歌)」だった

上で紹介したフランスの「J’ai perdu le do」は、ベースになった歌が別にあり、それはナポレオンの軍隊が士気を上げるために歌った歌だという説があります。なんかいきなりスケールが大きくなってませんか?!

その歌の名は「La chanson de l’oignon(玉葱の歌)」。タマネギでどうやって士気を上げたのか謎ですが、この歌も音源があるんです。やっぱりYoutubeすげぇ。

 
聴きました??
これはもう疑いようがありません。前半はかなり違いますが、オ・パッキャマラードの部分はそのまんまです。

ここまで同じで偶然とかはありえませんよね。間違いなく「J’ai perdu le do」はこの歌がベースになっています。というか、パロディですよね。「クラリネット壊しちゃった」の原曲「「J’ai perdu le do」は、「玉葱の歌」のパロディだったんだ。そうとしか思えません。

パロディなら、意味が多少ズレていても納得ですよね。無理やり軍歌の歌詞を当てはめて笑いを誘っているのではないでしょうか?

さて、問題は日本語版です。
フランス語版からストーリーを変えてしまっているにもかかわらず、この「オ・パッキャマラード」の部分だけはそのままになってるんですよね。う~ん、謎です。

でも、これ、実は謎でも何でもなく、日本語歌詞を作った当人である石井好子さんがコメントしています。それは、

「原語のリズム感を重視した」

だそうです(笑)

まあ、歌ってそういうものですね。歌詞の意味よりノリです♪
 


スポンサーリンク