天文学

宇宙・天体観測

金星が大接近! 三日月状の金星を普通の一眼レフと望遠レンズで撮影してみた2020

ここ数ヶ月、夕方の西の空に美しい宵の明星が輝いていますよね。その金星が現在、地球に大接近しています。今回は目の前に迫った金星を普通の一眼レフで撮影してみた、というお話です。   金星は遠くなったり近くなったりする まずは基本的な話から。金星は太陽系で2番目に太陽に近い惑星で、地球はその次に近い惑星です。それぞれがほぼ同じ平面上を同心円で回っているため、遠くなったり近くなったりします。wikiped...
宇宙・天体観測

小惑星”1998 OR2”が2020/4/29に地球に最接近。「潜在的に危険な小惑星」の衝突の可能性について

先日、地球に近づいているアトラス彗星のお話を書きましたが、今回は同じく地球に近づいている小惑星のお話です。   小惑星「(52768)1998 OR2」が2020年4月29日に地球に最接近 地球に小惑星が接近しています。最接近日は2020年4月29日。 接近している小惑星は、名前はまだ付いていないのですが、小惑星番号が(52768)、仮符号は「1998 OR2」。この仮符号から、1998年に発見さ...
宇宙・天体観測

アトラス彗星、崩壊か? 徐々に明るさが減衰している模様

アトラス彗星・・・ 私がその彗星の噂を聞いたのは今年の3月上旬。 5月下旬には地球に接近し、全天で最も明るい恒星・シリウスよりも明るくなるかも、という情報に大歓喜していました。 最近、天体写真に目覚めてきている私は、フィルターを用意したり、望遠レンズでの星空撮影の練習をしたり、準備を進めていました。コロナ禍(「ころなか」と読むらしい)で憂鬱な日々が続いている中で、数少ない楽しみの1つでした。 しか...
宇宙・天体観測

満ち欠けした半月状の金星とプレアデス星団(昴)の大接近を一眼レフと望遠レンズで撮ってみた

最近、夕方の西の空に宵の明星がとてもキレイに輝いています。 昨日(2020/4/4)は天気も良かったので、金星の写真撮影にチャレンジしてみました。 と言っても、天体写真の専門的な撮影機材があるわけでもないので、あくまでも、普通のデジタル一眼レフカメラと安物の望遠レンズを使用しての撮影です。   小手調べに月の撮影 まずは小手調べにお月さんの撮影です。 良い感じです。 撮影機材と撮影条件は以下のとお...
宇宙・天体観測

小惑星イダの衛星・ダクティル。小惑星にも衛星が存在することを証明した天体

先日、火星の衛星であるフォボスの記事を書いたのですが、フォボスについて色々調べているときに、面白いものを発見してしまいました。 太陽系の主な衛星の大きさを比較したイメージ図です。これを見て、 「へぇ~、火星の衛星って二つともこんなに小さいんだ」とか 「さすが木星の四大衛星は大きいな!」とか 思いながら眺めていたのですが、ふと違和感を感じました。 図の一番上の段を見てみましょう。 地球 - マーズ ...
宇宙・天体観測

ベテルギウスは超新星爆発しない?! 謎の減光が止まり明るくなり始めた。

超新星爆発して消えてしまうかもしれない、と言われていたオリオン座の一等星「ベテルギウス」に、2020年2月、変化があったようです。   ベテルギウスの減光が止まり、増光し始めた 昨年12月に投稿した記事「ベテルギウスに超新星爆発の前兆。爆発するとどうなる? 地球への影響は?」でお知らせしたのですが、オリオン座を形成する星のひとつ・ベテルギウスが2019年秋から急激に減光していました。 ベテルギウス...
宇宙・天体観測

準惑星候補「2007 OR10」の名前が「Gonggong(ゴンゴン)」になる見込み。太陽系最大の無名天体。

今回は冥王星よりも遠くにある太陽系外縁天体のひとつ「2007 OR10」のお話。 しばらく日本国内の話題が続いたので、ちょっと遠くの話題にしてみました。って、遠すぎですけど(笑)   惑星の再定義と準惑星 私が子供の頃は、探査機ボイジャーの観測により太陽系のいろんなことがわかってきた時代だったのですが、「太陽系の惑星は9個」というのが一般常識で、冥王星は太陽系における最果ての場所というイメージがあ...
宇宙・天体観測

ベテルギウスに超新星爆発の前兆。爆発するとどうなる? 地球への影響は?

短期間に明るさが半分以下になったベテルギウス 冬の夜空に輝くオリオン座。みんなが子供の頃から見ていた、世界でも最も有名な星座の1つですね。 その一角を担う一等星・ベテルギウスに異変が起きています。もしかしたら、私たちは見慣れたオリオン座の一角を失うかもしれません。   もともとベテルギウスは変光星として知られており、その明るさ(視等級)は公式に0.42等級とされているものの、0~1.3等級の間で変...
宇宙・天体観測

2022年、月の水を探すためNASAが月面探査機「VIPER(バイパー)」を月の南極に送り込む。

NASAが新しい月面探査計画を発表しましたね。月の水を探査するために2022年に月面探査機「VIPER(バイパー)」を月の南極に送り込むようです。 以前、このブログの「月の水|クレーター内部の氷から月面開発の可能性を探る」という記事で、月に水がある可能性と、水があれば人が月で生活できるようになるというお話を書かせていただきましたが(なんと2016年だって。そんなに前だとは驚き)、ついに、NASAが...
宇宙・天体観測

NASAの有人月面探査「アルテミス計画」の概要。日本も参加を表明

忘れもしない1969年、人類は初めて月に降り立ちました。今年(2019年)でちょうど50年なんですね。 そんな今年5月に米航空宇宙局NASAは「アルテミス計画」を発表しました。それは再び人類を月面に送る計画です。その概要は以下のとおり。 ■アルテミス計画概要 ・2024年に有人月面探査を行う予定 ・乗員は4人の予定 ・月面に降りるのは男女2人 ・成功すれば「女性の宇宙飛行士として人類史上初の月面着...