今回はハードディスクの歴史のお話し。
みなさんが普段使っているハードディスクドライブは、容量はどれぐらいですか?
私のメインマシンのハードディスクは4TBが4台ぶら下がっています。なんでそんなに多いんだ、と自分でも思うんですけど、それが8割ぐらい埋まっていて、さらに容量の大きいものに買い替えるか、中身の整理が必要だと感じています。まあ、まずは整理ですね。
そんな大容量のハードディスクに慣れてしまったのでピンと来ませんが、昔のハードディスクってびっくりするぐらい容量が少ないんです。
1956年のハードディスクの画像
Xにこんな画面があったのでシェアします。
1956年の5MBのハードディスクだそうです。 pic.twitter.com/6HmD51GUN3
— ㇾᚿㅁꮲငが好きな人の妹 ともえ (@RetroXsister) April 28, 2024
1956年のハードディスクだそうです。
どれがハードディスクなんだ?って思ったのですが、大人数人で押している自動販売機みたいな物体がハードディスクらしいです。
なんと!
本体がこんなに大きかったら中の円盤はどんな大きさなんだろう?
しかも容量は5MB(byte)。5GB(byte)じゃないですよ? 5MBです。今の時代ならデジタル写真を1枚入れたら満杯ですね。
いや、大きさや容量も驚きなんですけど、1番驚いたのが、
1956年にハードディスクが存在していたこと
です。そもそも家庭用のパソコンというものがない時代ですよね。
私の記憶は1970年代からですが、少なくとも家庭にパソコンというものが登場したのは1980年前後だと思います。1970年の家庭には電卓すらなかったです。
それなのにそれが1956年にハードディスクドライブが存在したというのは、改めて考えてもすごいことですね。
世界初のハードディスクは1956年の「IBM 350」
ではここで、ハードディスクの歴史を振り返ってみましょう。
世界初のハードディスクは、IBM 305 RAMACというコンピュータ用に作られた「IBM 350」という製品で、1956年に登場したそうです。容量が5MBということですので、上で紹介したXの写真がこれだと思われます。
Wikipediaにも写真が合ったのでシェアします。
2台並んでいますが、2台合わせても10MBですからね〜
コンピュータというものが当時どのような役割を担っていたのかはわかりませんが、空間的、費用的な効率は悪そうです。
こんなにボディが大きいなら中のディスクもどんだけ大きいんだと思ったのですが、中には24インチのディスクが50枚入っているそうです。24インチ=60cm! それが50枚ってすごい話ですね。逆にあのボディによく収めたなって感じです。
50枚で5MBなので、1枚あたり100KBですか。その後の時代に開発されるフロッピーディスクが8インチで80KBだったので、それと比べてもかなり密度が薄いですね。(現在入手できるフロッピーディスクは3.5インチで1440KB)
だとしても、です。それまでの時代はコンピュータのデータは磁気テープ等に保管していたと思われるので、それを考えたら素晴らしい進歩ですよね。
自分がはじめて買ったハードディスクは40MBだった
私は大学生のときに初めてハードディスクというものを買ったのですが、それが40MBだったような気がします。
それでも、当時は「そんな大容量が使い切ることがあるんだろうか?」と思った記憶があります。そもそも、当時はハードディスクにデータを保存するという概念があまりなかったんです。データはフロッピーディスクに入れて使っていました。もちろん、写真や動画をパソコンで見る、という時代でもありません。インターネットもなかったので、何かをダウンロードするということもありません。
何故ハードディスクを買ったのかと言うと、最新版の一太郎がフロッピーに入る容量ではなくなったんですね。一太郎Ver4だったと思います。ver3まではフロッピーを入れれば使えたんですよね。(そういえば、一太郎がバージョンアップするたびに新しいパソコンが売れる、という時代だったような)
一太郎ver4はフロッピー4枚分ぐらいだったので、だいたい4MBぐらいでしょうか。だから残りは何に使うんだ、って感じでした。
それから三十数年が立ち、今は12TBでも足りないとか言ってるわけです(笑)
やっぱり写真とか動画とかをパソコンで扱うようになったのが大きいですね。
そんなわけで、一枚の写真からいろんなことを思い出すことができました。
たまにはこういうのも良いですね!