今回は水星探査のお話。
欧州宇宙機関(ESA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は現在、共同で水星探査計画を進めているのですが、その探査機から写真が届いたようです。
探査機からの一枚の写真
これがベピコロンボ計画の探査機から送られてきた写真です。
Hello, Mercury!
This splendid view of part of Mercury's northern hemisphere was captured by @ESA_MTM about 10 mins after #MercuryFlyby close approach, from a distance of 2420km. https://t.co/jjGKrsQXDH#ExploreFarther pic.twitter.com/EMhMJ5tKiN
— Bepi (@ESA_Bepi) October 2, 2021
いやあ、リアルですね。フライバイ中の撮影なのですが、こんなに鮮明に撮れるんですね。素晴らしい。
このツイートを意訳すると、
こんにちは、水星さん!
この素晴らしい水星の眺めは、@ESA_MTMさんが水星フライバイをした10分後、2420kmの距離からの撮影したものだよ。
という感じです。
撮影したのが2021年10月1日、このツイートが10月2日。
すごいよ! すごいよ、Bepiさん!(←Twitterアカウントの名前)
はやぶさ2のときも思ったのですが、
水星の近くで撮影した写真が、翌日には世界中に公開・拡散されているなんて、すごい時代になったものです。しかもいつでも見たいときに見られるという・・・。
私が小さい頃はNHK特集とかで放送されるのを楽しみに待っていました。しかも家庭用ビデオというものが無かったので、見逃したら終わりというシビアさです。今の子供たちは幸せですね。
ベピコロンボ計画のTwitterアカウントたち
さて、このBepiさんですけど、どうやらこの日欧共同の水星探査計画「ベピコロンボ」の公式アカウントのようですね。
で、上のツイートに@ESA_MTMさんという言葉が出てくるのですが、それがこちらアカウント。
@ESA_MTMさんが撮った写真があの写真ということですので、@ESA_MTMさんは探査機のことだと思われます。最近流行の擬人化かな?(笑)
実はもうひとつ関連するTwitterアカウントがあって、
わたしたちが見た水星!@ESA_MTM が撮ってくれた写真だよ!
みんなにも届け〜!! https://t.co/UXIoX6LvYk
— みお (MIO) (@JAXA_MMO) October 2, 2021
これはJAXAが運用している水星探査機「みお」の公式アカウントです。これも今流行の「なりきり」ですね(笑)
この水星探査計画「ベピコロンボ」では、「みお」と「MPO」の2台の探査機が用意されていて、2025年に水星軌道に到達するまでは2台が連結されているハズなんですよね。で、連結した状態での推進モジュール(?)の名前が「MTM」だったはず。
なので、今回のこのツイートでは、
わたしたちが見た水星!
@ESA_MTM が撮ってくれた写真だよ!
という表現になっているんですね。これは面白いな!!
この水星探査計画は複雑なので、別の機会にゆっくりと説明したいと思います。