サビオが復活! 北海道でガーゼ付き絆創膏は全部サビオと呼ぶ!

サビオの新パッケージ(公式サイトより引用)

 
昨日、北海道新聞のネットニュースを見て、目を疑いました。

【「サビオ」18年ぶり復活 道内限定で熊本のメーカー】

え? サビオが復活?!

え? 無くなってたの?!

 

熊本の阿蘇製薬がサビオを北海道限定で再発売

「サビオ」は、ニチバン株式会社(後にライオン株式会社)が販売していたガーゼ付き絆創膏。他のブランドに押されて2002年に生産終了していたらしいです。すみません、真面目に知りませんでした。

なぜ知らなかったかというと、私は日常的に絆創膏のことを「サビオ」と呼んでいるからです。

で、今回のニュースによると、2020年4月1日に北海道限定でサビオを再発売するとのことです。なぜ北海道限定なのかというと、「道内のバイヤーなどから再発売を望む声があった」「道民500人のアンケートでも認知度は約7割に上った」ためらしいです。

確かに北海道でのサビオの認知度は高いですね。というか、他県では知名度が低いということに驚きなのですが・・・・(汗)

 

スウェーデンのセデロース社から阿蘇製薬へ

少しサビオについて調べてみたのですが、元々はスウェーデンの絆創膏メーカーであるセデロース社のブランド名だったんですね。1963年にニチバンがセデロース社と提携してサビオを発売したそうです。

で、1975年にサビオの販売権をライオン歯磨(現在のライオン株式会社)に譲渡。このとき製造を請け負ったのが熊本の阿蘇製薬だったようです。今回のサビオの復活が阿蘇製薬によるものということで、北海道限定の製品の製造元が九州ってどうなんだろうと思ったのですが、もともと自社で生産していた製品だったんですね。

昔のサビオのパッケージ(Wikipediaより)

ちなみに、阿蘇製薬は絆創膏の国内シェアが約25%ということで、最大手のメーカーのようです。すでに全国各地への流通経路を持っているでしょうから、北海道限定商品があっても問題ないんですね、きっと。

 

北海道でガーゼ付き絆創膏は全部サビオと呼ぶ

さて、サビオが再発売するというのはとてもうれしいニュースなのですが、今回のニュースの最大のトピックスは、

サビオが絆創膏の代名詞になっているのは北海道だけだった

という驚異的な事実です。なぜなら、

北海道人はガーゼ付き絆創膏は全部サビオと呼ぶ

からです。

いやいや、サビオがただの商品名であり、他の製品もたくさんあることはもちろん知っていますよ。でも、私たちは、こういう絆創膏は「サビオ」だって教わって生きてきたのです。今更変えられません。

エレクトーンと一緒です。(ヤマハの電子オルガンの商品名)
ウォシュレットと一緒です。(TOTOの温水洗浄便座の商品名)
オセロと一緒です。(ツクダオリジナル→メガハウスのリバーシの商品名)

 
では、他県ではサビオ(ガーゼ付き絆創膏)をなんて呼んでいるのか?
調べてみると面白いことがわかりました。

・東北と中国・四国の大部分 → カットバン

・関東と中部の大部分 → バンドエイド、ばんそうこう

・九州の大部分 → リバテープ

・北海道・和歌山県・広島県 → サビオ(←!!)

 出典:出身地を推測できる「ばんそうこう」(毎日新聞)

なんと、和歌山県・広島県でも「サビオ」らしい。北海道だけじゃなかった(安堵)。

ん? リバテープって何?!

カットバン、バンドエイドは北海道でも売ってますから知っています。でも、リバテープというのは初めて聞きました。九州だけの呼び方らしいので、ローカルな製品なんでしょうか??

ということで、意外と奥が深いサビオネタでした。あなたの職場の隣の人にも聞いてみましょう。
 
「あなたは絆創膏のことをなんて呼びますか?」
 
って。

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