5月の満月・フラワームーン2020を撮影してみた。月の名称とその由来。

2021年5月29日

先ほど撮影したお月さん。5月の満月はフラワームーンと呼ばれている。(2020年5月7日撮影)

 
今夜は月の写真を撮ってみました。270mmのレンズで撮影してトリミングしています。比較的早い時間の地平線近くに居る満月の写真です。そのせいかちょっと赤みがかっていますね。

お月さんは頻繁に写真を撮っているので、今回のはたまたま満月だったんですけど、今夜の満月はフラワームーンと呼ばれていることに後で気がつきました。

 

5月の満月は「フラワームーン」

先月の満月は「スーパームーン」と呼ばれて話題になりました。これは物理的に距離が近いということで、「大きく見える月」という意味だったのですが、5月の「フラワームーン」は意味合いが違うようです。



そういえば近年、「ピンクムーン」(4月)とか「ストロベリームーン」(6月)など、満月の名前が話題になるようになりましたよね。いつからだろう? 私は結構お月さんが好きなので、いろいろと勉強しているのですが、これらの呼び方は最近になって知りました。

もしかしたら、グッズを売りたい何らかのメーカーが勝手に流行らそうとしているのかと思ったのですが、そうではなく、調べてみると、なんとアメリカ先住民の風習に由来するものらしいです。

先ほど撮影したフラワームーン2020

 

季節の色彩と共に生きた民族が付けた名前

北アメリカの先住民族に「オジブワ族」という部族が居て、白人入植者に西に追われたものの、現在も五大湖周辺に17万人ほど暮らしているそうです。

そのオジブワ族は、果樹や木の実の採取や狩猟による生活をしていたのですが、その月に採れるものを月の呼び名としていたようです。イチゴが収穫できる時期の満月はストロベリームーン、花が咲く時期の満月はフラワームーンという具合ですね。その風習が近年の満月の愛称になっているようです。

うーん、なんてロマンティックな。民族衣装を着た女性たちが満月の月明かりで収穫の踊りを踊っている情景が目に浮かびました。ZABADAK(←ミュージシャンの名前)の音楽が似合いそう。

この月の呼び名は1月から12月まで存在しています。

1月 ウルフムーン (狼)
2月 スノームーン (雪)
3月 ワームムーン (虫)
4月 ピンクムーン (ピンクの花)
5月 フラワームーン (花)
6月 ストロベリームーン (イチゴ)
7月 バックムーン (牡鹿)
8月 スタジェンムーン (チョウザメ)
9月 ハーベストムーン (収穫)
10月 ハンターズムーン (狩猟)
11月 ビーバームーン (ビーバー)
12月 コールドムーン (寒い)

 
良いですね、こういうの。2月のスノームーン、9月のハーベストムーンなんてドンピシャです。
余談ですが、1月のウルフムーンで「狼と香辛料」という小説を思い出しました(笑)麦の収穫が1つのテーマになっていたので、いろいろイメージが被ります。

ストロベリームーンのイメージ。今日の満月の写真をレタッチで着色

  

ブルームーンは同月2回目の満月

ちなみに、「ブルームーン」というのもあり、海外ドラマのタイトルとか、歌のタイトルなどに使われているのですが、これはまた全然違う意味の言葉です。



月というは約29.5日ごとに満月がやってくるのですが、カレンダー上の月は31日ある月もあります。そのため、同じ月に満月が2回ある場合があるんですね。この、

同じ月の2回目の満月を「ブルームーン」

と言います。

ただ、これもいろんな解釈があるので、別の意味で使われることもあるようです。ブルームーンってなんかカッコイイですもんね(笑)

あ、「ハネムーン」というのもありますが、これは全っぜん関係ないですから。

 
さてさて、今回調べていてわかったのですが、実はアメリカだけではなく世界各地に月の愛称があるみたいですね。

1月の満月をアイスムーン、3月の満月をシュガームーン、5月をミルクムーン、10月をブラッドムーンなどなど。

また何かわかったら報告しますね。それでは今日はこの辺で。