ブザー音だけを流し続けるロシアの謎の放送局UVB-76「ザ・ブザー」

2019年10月22日

こんなにいろいろな情報が飛び交っている今の時代でも、世界にはまだまだ解明されてない「謎」がたくさんあります。そんな「謎」をいろいろと想像してみるのも楽しいですよね。どんなに科学が発達しても、謎は謎のままで良い・・・ 私はそう思います。

雨の日に森の中のバス停でバスを待っていたら、ネコの形をしたバスが来るかもしれません。
はるか遠くの積乱雲の中には、空に浮かぶお城があるかもしれません。

そうです。

漫画・ワンピース24巻より引用
      漫画・ワンピース24巻より引用

 



ということで、このブログではときどき「世界の謎」「世界の不思議」を取り上げていきたいと思います。まず第1回は、謎の放送局「ザ・ブザー」について。
 

短波ラジオで周波数を4625kHzに合わせると、断続的にブザー音が聞こえてくるのをご存じでしょうか?

「ブー ブー ブー ブー ブー ・・・・」

遠くで鳴っている船の霧笛のようにも聞こえます。数えてみると1分間に25回。これがほぼ24時間延々と流れ続けています。実はこの放送局、このブザー音だけを、

30年以上流し続けているのです。
 

その音声はこの動画で確認できます。

ちょっと不気味ですよね・・・

いつからスタートしたのか正確には判明していないのですが、1982年頃からという話です。当初は電子音だったのですが、1990年頃からブザー音に切り替わっています。

誰が何の目的で、ブザー音だけを発信しているのか一切不明。謎に包まれています。放送局名もわからないため、短波受信を趣味としている一部の愛好家からは、こう呼ばれています。「ザ・ブザー」と。

耳を澄ませて聞いていると、かすかに背後で人の話し声が聞こえることがあるということで、本当にブザーを鳴らし、その音をマイクで拾って放送していることがわかります。なんというアナログな方法でしょうか。
 

わからないことだらけのこの放送。どこの国から発信されているのかすらわからなかったのですが、1997年、突然それが判明しました。

15年に渡って電子音やブザー音だけを流し続けてきたこの放送局が、人間の声のメッセージを流したのです。

世界協定時1997年12月24日21時58分のことです。



≪Ya – UVB-76. 18008. BROMAL: Boris, Roman, Olga, Mikhail, Anna, Larisa. 742, 799, 14.≫

これが数回繰り返された後、また元のブザー音に戻ったようです。

まったく意味不明の文字列ですが、ものすごく重要な情報が含まれていました。冒頭の「UVB-76」です。これは放送局のコールサインを意味しています。コールサインがわかれば、放送局の所在地も判明します。

国はロシア連邦。モスクワの北西40kmに位置するロシュキと呼ばれる小さな村の近郊です。Googlemapにも載っています。

  「ザ・ブザー」UVB-76所在地 Googlemapより引用
  「ザ・ブザー」UVB-76所在地 Googlemapより引用

GoogleMapへのリンクは【こちら】
 

このように所在地がわかっても、相変わらず何の団体が、何のために放送しているかは不明のまま。ネット上のオカルト系のサイトでは、いろいろな憶測が飛び交っています。

・世界に散らばっている諜報員に暗号を送っているのでは
・設備や組織が存続していることを示す一種の「デッドマン装置」では
 (ブザー音が途切れたら何らかのトラブルがあったと判断する、ということ)
・核戦争時などの極度の緊張時のために周波数を確保しているのでは

などなど。
なににしても軍または政府が絡んでいる可能性が高いように思いますね。でも、そうなると新たな疑問が沸いてきます。30年以上続いているということは、その間に、、、

国がソ連からロシアに変わってる

んですよね。体制が大きく変わっても変わらない軍関係の放送・・・。ん~ もう理解不可能です(笑)
 

ちなみに、1997年に観測された肉声によるメッセージですが、その後も、2002年、2006年、2010年(2回)、2014年に放送されています。相変わらず内容は意味不明ですが。

もし短波ラジオをお持ちでしたら、あなたもダイアルを4625kHzに合わせて聞いてみてください。
もしかしたら、新しいメッセージを聞くことができるかもしれませんよ。
 

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