理研に新元素・113番の命名権。名前は「ジャポニウム」か「リケニウム」か

2019年10月22日

理化学研究所、通称「理研」の研究チームが新元素である元素番号113番を発見しました。

「発見しました」というのは、実はちょっと語弊があって、すでにこの元素は同じく理研のチームによって、2004年に発見していたんですね。2004年と2005年に論文発表をしたのですが、「データ不足」ということで、国際機関に認められなかったようです。そして、昨年2015年の8月に3回目の合成に成功。ようやくこの功績が認められ、2015年12月31日、理研に新元素113番の命名権が与えられました。10年越しの悲願達成です。
 

元素周期表。赤枠が今回発見した113番。画像はwikipediaより引用
元素周期表。赤枠が今回発見した113番。画像はwikipediaより引用
 

元素周期表で見ると、上記の場所になります。この周期表では「Unt」と表記されており、これは「ウンウントリウム」と呼ばれているみたいですが、もちろん仮の名前です。



新元素は、このように発見から正式な確認を経て命名に至るまで時間を要することが多いため、とりあえず仮の名前を付けるようですね。「ウンウントリウム」なんてナンジャコレって感じですが、国際的な命名規則によるものです。1=ウン、1=ウン、3=トリウムなので、113=ウンウントリウムになるようです。

<参考>新元素の命名規則
原子番号の各位を、100の位、10の位、1の位の順番に、以下の表にしたがって綴る。
新元素の命名規則 wikipediaより引用
 ※wikipediaより引用

 

さて、晴れて理研に113番の命名権が与えられたわけですが、実はこれは日本初の快挙。そしてさらにはアジアでも初だそうです。同じ113番の発見をアメリカやロシアのチームも主張しており、それらに勝利しての命名権ということでものすごく価値がある権利ですよね。

それで気になるのは、どんな名前になるのかということなのですが、名前を審査する国際純正・応用化学連合によれば、地名、科学者、神話などにちなむことが慣例なのだそうです。ということで、現時点での最有力候補は、

「ジャポニウム」(予定元素記号:Jp)

だそうです。「日本」という意味ですね。それ以外の候補としては、

「リケニウム」(予定元素記号:Rk)

説明は要らないと思いますが、「理研」から来ています、、、って、
 

そんな単純で良いのか?!
 

他の候補は、

「ワコニウム」(研究所がある和光市にちなむ)



「ヤマトニウム」(和光市の旧地名の大和町にちなむ)

「ニシナニウム」(物理学者の仁科芳雄氏にちなむ)

などなど。

今日のニュースでは「ジャポニウム」になりそうな雰囲気でしたけど、どうなるのでしょうか?

私としては、せっかくの命名権なので、、、

「プロメシューム」

にして欲しかった。え? 何かって?

銀河鉄道999のメーテルのお母さんの名前です(← 一番しょーもないな!)
 

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