ひがしもこと芝桜公園の芝桜とリバーサルフィルム・フォルティア

2019年10月22日

  大空町ひがしもこと芝桜公園の芝桜。2005年撮影
  大空町ひがしもこと芝桜公園の芝桜。2005年撮影

残業とか風邪でくたばっていたせいもあって、ここ10日ほどブログの更新をサボりがち。でも、その間に、いろいろな興味深いニュースがありましたね。UAEが火星に都市を造ると発表したり、JRが廃止を検討している日高線にDMV(線路・道路両用車)を走らせようという声が出てきたり、地球型の惑星を7個も発見したという発表があったり・・・。リアルタイムで記事にできなかったのは残念ですが、後日、それらについては触れたいと思います。

さて、冒頭の写真ですが、道東・大空町にある「ひがしもこと芝桜公園」で撮影した芝桜です。2005年の撮影。以前も紹介しましたが、この公園は、丘一面の芝桜が楽しめる素晴らしい場所で、私も何度も足を運んでいます。でもこの写真、なんか変だと思いませんか?



たしかに群生した芝桜の色は鮮やかで美しいですが、この写真の芝桜の色と真っ青な空の色は、なんとなく現実感に欠けます。まるで作り物のような・・・・。

この写真は、当時の富士フイルムが期間限定販売していたリバーサルフィルム「フォルティア(fortia)」で撮影したものです。もちろん、デジタル的な加工は一切しておりません。富士フィルムのリバーサルフィルムと言えば「ベルビア(Velvia)」が有名で、とても鮮やかな色彩が表現できる素晴らしいフィルムですが、このフォルティアは、その彩度・コントラストをさらに高くしたフィルムなのです。メーカ-によるキャッチコピーは「超高彩度・超鮮烈色」。

発売は2004年7月で、数量限定販売。予想より人気があったためか、翌年も数量限定で販売しましたが、それ以降は一切販売していない幻のフィルムとなっています。確か36枚撮り1本が1300円ぐらいするとても高価なフィルムだったのですが、私は自分が撮りたい写真のイメージにぴったりだったため、ものすごく気に入っていました。

それで撮ったのが、この冒頭の写真です。空の色や、花の色が現実よりも強調されて鮮やかになるのが特徴です。以下、同じ日に撮影した別カットです。

  大空町ひがしもこと芝桜公園の芝桜2。2005年撮影
  大空町ひがしもこと芝桜公園の芝桜2。2005年撮影
  大空町ひがしもこと芝桜公園の芝桜3。2005年撮影
  大空町ひがしもこと芝桜公園の芝桜3。2005年撮影

すこし残念なのは、専用のフィルムスキャナーを持っていなかったため、ポジフィルムを普通のスキャナーで読み取ったというところですね。これがフィルムスキャナーだったら、もっとキレイな画像になったと思われます。

そんなフォルティアも、今では手に入らないので、私の中では「伝説のフィルム」になってしまったのですが、なんとかデジタルで、似たような加工ができないか研究中です。富士フイルムのミラーレス一眼には、ベルビアの鮮やかさが再現できる「Velviaモード」という撮影設定があるらしく、結構そそられるのですが、フォルティアは無いみたいですね。



ちなみに、このフォルティア、緑色の被写体を撮影すると、更に鮮やかになるので、また別の機会に紹介したいと思います。

でわでわ。

p.s.
この日撮影した写真に、今は亡き」旧・東藻琴温泉が写っていました。この頃は公園敷地内に温泉宿があったんですね。(先ほど調べたら、近年、日帰り温泉施設が復活していました)

  今は亡き旧東藻琴温泉の屋根が写っている
  今は亡き旧東藻琴温泉の屋根が写っている

このとき、丘の上からこの屋根を眺めて、そのみすぼらしさから、ずいぶん景観を乱しているなあと思っていたら、翌年解体・撤去されていて焦りました(笑)